【小説】村上春樹を聴いてみた6 ノルウェイの森 下 2
話の進展が感じられないまま下巻の後半になってしまった。
これからどう話をまとめに入るのであろうか。
上下巻あるので長編の部類に入ると思うけど小説ってこんなものなのかなあ、と思ってしまった。
自分が、文章や小説を書くときは動きと骨子のみを書き込んでコンパクトに早々と完結させてしまうので。
こういう長編小説のダラダラと、一見、話の内容に関係ない描写を延々と書くやり方こそが正統派の書き手なんだろうな。
もちろんそれがメタファーだ象徴だと言われればその通りなのだが、失敗した日本映画の長回しのような
ショートカットしたくなる部分で、世の中ダイジェスト本があふれロングセラーになっているのも同じように思う人が多いんだろう。
自分は映画であっても、まったく無駄のない詰将棋のようなストーリーが基本好きだ。
「カメラを止めるな!」だったり、「運命じゃない人」 だったり。
逆にカンヌ受賞作のようにアートに振り切ってあるならそれはそれで割り切って楽しめる。
世の長編小説好きはどう読んでいるのだろうか。
近年の縮小する出版業界を見れば、長編好きはかなりの少数派と思われる。が、確実に買ってくれる層ではある。
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