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4月2日 図書館で貸し出される本は国民1人当たり○.○冊!?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→図書館などの運営、外部委託する動きが広がっている理由はなんだろうか?受託する事業者に対してサービス向上などのインセンティブはどのように働かせているのだろうか?

1872年(明治5年)のこの日、東京・湯島の昌平黌(昌平坂学問所)講堂跡に日本初の官立公共図書館で帝国図書館の前身である東京府書籍館が開設されたことを記念した「図書館開設記念日」です。

図書館。
小さい頃からお世話になっている身近な存在ですが、調べてみました。

まず、図書館はどれくらいあるのでしょうか?

平成30年度社会教育統計によると、平成30(2018)年の図書館の数は3,360施設。平成11(1999)年に2,592施設、平成20(2008)年に3,165施設、でしたから、確実に増えており、公民館などが減少しているのとは対象的な動きとなっています。

その運営も変わってきており、「指定管理者」という民間企業やNPO法人など外部に委託する制度を利用するケースが増えており、図書館では18.9%が「指定管理者導入施設」となっています。

図書館の数は増えていますが、利用する人は増えているのでしょうか?

1施設あたりの利用者数は横ばいとなっていますが、施設数が増えていますので、その分増えている、ということになります。

また、肝心の貸出も冊数、利用人数(のべ)も増えており、1人あたりに換算した両数値も増え、平成22年からは横ばいであることが分かります(下図)。

それにしても、国民1人あたり5.2冊って、結構すごい気がします…


最後は、学校の図書館を見てみましょう。
平成28(2016)年とデータは古いのですが、ご容赦ください。
「学校図書館の現状に関する調査」によると、全国にある、小学校の数は19,945校、中学校が10,255校、高等学校が4,927校となっています(これ自体、へ〜でした…)。

そのうち、蔵書が配置されている学校数と蔵書冊数が以下の通り(カッコ内は平成25年度末現在)。

また、蔵書のある学校での全校一斉の読書活動実施状況が以下の通りです。

私の頃はなかったのですが、朝、本を読む時間をとる学校が増えているそうですね。7割前後の学校で実施されています。

この取り組みによって、特に小学生の読書量は倍近く増え効果があったことが分かります(出典:全国学校図書館協議会「学校読書調査」)。

→図書館などの運営、外部委託する動きが広がっている理由はなんだろうか?受託する事業者に対してサービス向上などのインセンティブはどのように働かせているのだろうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。
頭の体操になれば嬉しいです。

一昨年7月から同様の投稿をしています。ご興味があれば過去分もご覧ください。


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