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3月25日 膨大な「散歩」関連市場を開拓するには?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→60歳以上では5割近い実施人口(週1回以上)がある「散歩」。どのような関連市場があるだろうか?また、新たに参入するとしたらどのようなモデルが考えられるだろうか?


東京都港区三田に本社を置き、生理用品・紙おむつ(赤ちゃん用・大人用)などの衛生用品の大手メーカーであるユニ・チャーム株式会社が2010年(平成22年)に制定した「散歩にゴーの日」です。

日付は「さん(3)ぽに(2)ごー(5)」(散歩にゴー)と読む語呂合わせから。同社が販売する高齢者向けの転倒時の怪我防止ガードルのPRが目的。

さて、散歩
最近ではテレワークやステイホームばかりでは運動不足やストレスなどが考えられるので、外で適度に体を動かすことの重要性からジョギングやウォーキング(散歩)を始める人が増えているようです。

2020年11月にパナソニックが行った30〜69歳を対象に行ったインターネット調査によると、「コロナ禍で新たに始めた運動」でもっとも人数が多かったのが、ウォーキングです。

手軽に始められるところがポイントのようです。

では、コロナ禍以前はどうだったのでしょう?

笹川スポーツ財団の「スポーツライフに関する調査(2018年)」によると、週1回以上散歩・ウォーキングを行う人の割合は、32.9%と全体の約3割にもなります。これは、1996年の13.6%から3倍弱増えています。

なお、週1回以上ということであれば、実に44.9%とほぼ半分の方が行っていることが分かります。

年代別に見ると、2004年までは全年齢で上昇し、その後は20〜30歳代、40〜50歳代は横ばいから減少傾向に、60〜70歳代は上昇、2010年以降は常に40%台後半の実施率を維持していることから、習慣化されていることが分かります。


別の調査(スポーツ庁)でも、2016年には38.7%だったものが、2019年には62%と倍近くなっており、増加傾向であることは間違いないようです。

<2016年調査>

<2019年調査>

このように特に高齢者にとって身近な運動であるウォーキング(散歩)ですが、一方で、記念日を制定したユニ・チャームの商品が「転倒時の怪我防止用」だった通り、高齢者にとって、転倒は介護状態となる原因の1つでもあるのです。

厚生労働省の「令和2年度版高齢者白書」によれば、65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因のうち、「骨折・転倒」は実に12.5%を占めています。特に、女性は15.2%と高くなっています。

散歩から介護まで話が飛びましたが、普段からの運動が大事なのでしょうね。

→散歩。確かに高齢者の方が朝歩いているのを見かける。これだけの実施人口(?)があれば、なんらかの消費行動につながっているはずだが、どのような商品やサービスの消費につながっているだろうか?また、新たなサービス等は考えられないだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも頭の体操になれば嬉しいです。

過去の投稿は以下にまとめていますので、ご興味があればご覧ください。


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