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エッセイ

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新しい文芸の波を生起させんと。
運営しているクリエイター

#教育

合唱は、声を、人間を、体感するためにある

命あふれる声に 人間を体感   吉田純子    合唱の世界でも、新たな調和の模索が始まった…

ウオールデン
11か月前
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永遠の問いが、未来につながれた

未来へ次々と拓かれる独自の世界  吉田純子   もはや、競い合いではない。吹奏楽の表現その…

ウオールデン
11か月前
53

突然の砲撃や人々の平和の祈りが

深い内省へと導く、名演の応酬  吉田純子         他者の苦しみを己のものとする共生の…

ウオールデン
11か月前
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日本語脳と英語脳    Part8

 ある脳科学者の報告によると、日本人が日本語を機能させる脳細胞(彼はそれを日本語脳と呼ん…

19

廃校に地域力がはじけるとき 1      竹内敏

廃校に地域力がはじけるとき  竹内敏 第一章                   地域…

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「まほろばの里農学校」 星寛治

「まほろばの里農学校」開校のスピーチ 星寛治 農がつくる風景   テーマを「農がつくる風…

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最後の授業

 これは北アルプスの麓に広がる安曇平という地のある町でおこった出来事です。すでにみなさんはその町の名前を知っていますね。あれだけ騒がれた事件ですから。その町の人々にはとてもつらいことですから、その町の名をA町としておくことにします。その町の名をつけた中学校もまたやはりA中学校としておきますが、この中学校は信州教育と尊敬をこめてよばれる数々の実践活動を生みだしていった古い輝かしい歴史をもった学校でした。この中学校に通う瀧沢隆君という中学生が、自宅の納屋で首を吊って自殺するという

解体と建設の物語

眠りについたような明科の町を通り抜けると、木戸橋の交差点に出る。 その交差点を右折した車…

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数学のテストはいつも白紙提出だった

 このところ60枚から80枚の中編小説を連続で書き込んでいるが、この作品群を「草の葉ライブラ…

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子ども風土記─森は清流と遊びと文化の記録

 玖珠(くす)盆地は北九州の中心に臍(へそ)のように小さく広がっている。かつては大分市や…

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魂のパンをつくる人々

品川の商店街の一角にまもなく「草の葉ギャラリー」が誕生するが、私はこのnoteに幾度となく芸…

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大介の朝

20020年6月13日号 目次 大介の朝 1 君は素敵なレディになれる 4 オランダ運河のタカシ通り 3 …

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あなたが欲しい

20020年6月12日号 目次 あなたが欲しい 4 オランダ運河のタカシ通り   2 君は素敵なレディ…

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オランダ運河のタカシ通り 1

20020年6月11日号 目次 オランダ運河のタカシ通り 1  君は素敵なレディになれる 2 あなたが欲しい 3 珈琲亭・白鯨(モービィディック) 4 めぐりあう時間 大作のスケッチ オランダ運河のタカシ通り  1  「お一い、弘さん。弘せんせ一い」  通りの向こう側から男が叫んでいた。長太だった。 「お茶でも飲まないか」 「いや、いま仕事中なんだがな」  と弘も叫んだ。 「かまうものか。だれもみてやしないよ」 「いや。それがあちこちで見られているんでね」  と二人は通りを