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多文体での俳句づくり 〜文語体、口語体、会話体の新作作品集〜

多文体での俳句づくり
〜文語体、口語体、会話体の作品集〜

現在、俳句で使われる言葉には以下のようなものがあるようです

◇古典的な言葉 ━━ 古典語、文語体

◇現代的な言葉 ━━ 現代語、口語体

◇現代の話し言葉 ━ 普段話す言葉、会話体

俳句を創作する際には、これらのいずれかの文体を基本使用することが多いようです


上記の各文体でつくった
2025年1月の新作作品集です

読みくらべなど
よろしければ楽しんでみてください


◇口語体俳句◇

句集「早春」50句


◇文語体俳句◇

句集「氷像」50句


◇会話体俳句◇

句集「白い絵」50句


◇作者の個人的な考え、見解

◯その目的

多文体での俳句づくりの目的は、単なるパフォーマンスや他との競争ではなく、

自分自身の俳句やそれぞれの文体表現の可能性をさぐり、深化させていくことだと捉えています

俳句をより学び、より楽しむことを大切にしています


多文体で俳句をつくる試みとして、

文語体俳句、口語体俳句、会話体俳句

の3つ方向性を
順次探究しています

◯文語体俳句
「古典語・歴史的仮名遣い・古典的切れ字」を基本にした俳句

◯口語体俳句
「現代語・現代仮名遣い」「現代的切れ字」を基本にした俳句

◯会話体俳句
現代の話し言葉やそのリズム、フレーズ、対話、独話、セリフ等を活かした句

など、個人的に大まかに分けて取り組んでいます


各文体、仮名遣い、切れ字について
わかる範囲でみじかくまとめておきます

◯文語体が基本の俳句

◇文語体
古典語法に基づく伝統的で格調高い文体

◇歴史的仮名遣い
古典的な仮名遣いのこと
・言ふ、けふ、ゐた、てふてふなど

◇古典的切れ字18字
例)や、かな、けり、よ、か、ぞ、に、へ、せ、
ず、れ、け、ぬ、つ、し、じ、らむ、もがな等


◯口語体が基本の俳句

◇口語体
現代語法に基づく日常的で自然な文体

◇現代仮名遣い
現代的な仮名遣いのこと
・言う、きょう、いた、ちょうちょなど

◇現代的切れ字 の候補
例)よ、か、ぞ、と、に、へ、せ、で、まで、
ず、れ、け、た、が、て、は、な、こそ等


◯会話体が基本の俳句

◇会話体
話し言葉をそのままに再現した文体

◇現代仮名遣い
現代的な仮名遣いのこと
・言う、きょう、いた、ちょうちょなど

◇主な語尾の候補(要検証)
例)です、ます、でした、〜だ、
だった、〜ません、〜の、〜ね、〜さ等

*仮名遣いについてなど一部例外もあるようです


下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉
         ∟==話し言葉

◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い


◯使用している切れ字について

下記は
現代的な切れ字の候補についての記事です

「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ


◯俳句の目標

下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています

「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」

「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」 

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」

「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


*各作品集はnoteで発表したものです

*個人的な考えや見解を基にまとめた記事です

*至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあるかと思いますがご容赦ください

*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります


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