口語句集『花見』 しゃべり言葉の作品と解説 ④
俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句の様々なことについてご紹介していく記事です
口語句集『花見』
しゃべり言葉の作品と解説 ④
第4回目も下記の口語句集から、
作品5句と、その季語、句の意味をごく短く記してご紹介したいと思います。
ふだんしゃべるような言葉でつくった句になります。
これらの作品はすべて俳句のつもりでつくりましたが、川柳、一行詩の特徴も一部ふくんでいます。
俳句の自句自解に対しては様々な見解があるようですが個人的な考えで行うことにします。
よろしければ楽しんでいってください。
口語句集『花見』
〜しゃべり言葉の作品集〜 より
じんせいの旅大すすきはらでした
季語∶すすきはら(三秋)
【句意】
さわさわと吹きさわぐ夕風のなかで一人思う、今日までの人生は目の前にひろがるすすき原のようでもあったなぁ
息子ひとりゆるされに来た秋の墓
季語∶秋(三秋)
【句意】
水をかけ、線香をたむけ、手を合わせながら親不孝しかできなかった自分を一人悔いる秋の彼岸の小さな墓の前だ
出会うひとみらいにいます星月夜
季語∶星月夜(三秋)
【句意】
さまざまな場所で夜空を見あげている人々と出会う未来がたぶん自分にもある、どこかそう思わせてくれる満天の星だ
吸いつくよひとさしゆびに露の玉
季語∶露の玉(三秋)
【句意】
早朝、庭の草葉のうえに見つけた大小さまざまの露の玉、そっと人差し指を近づけるとすっと吸いついてくることだよ
コーヒーでふりかえります美術展
季語∶美術展覧会(三秋)
【句意】
ゆっくりと観てまわった秋の美術展、館内のカフェでコーヒーを飲みながらあの作品この作品と感動をふりかえっているよ
▽ 前回までの作品と解説 ▽
不定期になりますが、第5回、第6回と順次投稿していければと考えています。
よろしければまたご覧になってみてください。
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
写真素材∶photo AC 様
*試験的な取り組みをまとめた記事です
*至らない点、十分に書きつくせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人、団体によって様々な考え方や見解があります
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