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文語体俳句『初山河』 近詠20句

文語体俳句
『初山河』
近詠20句

巻くかぜの真中まなかに鶴のてにけり


依り代よりしろとなりては舞へる夜神楽よかぐら


ふくろふのかりや夜やみのはねのおと


ふゆのあめ傘のふたりをはやしけり


このいへに春とほからじ門松かどまつ立つ


だんだんとあかき地平ちへいや初日の出


注連飾しめかざり紙垂しでながながとたれにけり


ことぶきやあけぼのいろの雑煮椀ぞうにわん


棚に陽のとどかざりけりかがみ餅


大注連飾おおしめかざり古式こしきゆかしくありしかな


二日はや世界うごいてをりにけり


伸びしろのありてのびるや雑煮餅ぞうにもち


雑煮餅伸びてめでたしめでたしや


晴れぞらをぐいと引きけり正月凧


大鳥居おおとりい小さくくぐるやはつまうで


はとのそら晴れてしづかや三が日


くにわるくするもせいぢや絵双六えすごろく


絶え間なき瀬おと正月やすみかな


しづかさや浮き寝のとりも初山河はつさんが


いつしんにててをりけり初茶湯はつちゃのゆ


◇文語俳句集◇



文語体俳句、口語体俳句、会話体俳句
の3つ方向性を
順次探究しています


◯文語体俳句
古典語・歴史的仮名遣い・古典的切れ字を基本にした俳句

◯口語体俳句
現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字を基本にした俳句

◯会話体俳句
現代の話し言葉のリズムやフレーズ、対話、独話、セリフ等を活かした句

などに、個人的に大まかに分けて取り組んでいます


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


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