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口語俳句 〜記号などを使った詠み方〜小エッセイ
俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句のさまざまなことについてご紹介していく記事です
「口語俳句 〜記号などを使った詠み方〜」
◇俳句作品◇
〜記号などを使った句〜
たくさんの顔、たくさんの花、吹雪
古池は芭蕉の「心」────蛙とぶ
春ぞらの雪 (ふりながらきえるのが)
日陰るか… 日当るか… 寝て野に遊ぶ
たんぽぽに空──老人に揺り椅子よ
『いつかまた』あれから今も咲く桜
初しののめ 初明り いま初日の出
初鳩か───あおぐ人らは空のした
я все ще живий 葉書にも冬日さす
にぎる「爪」までありありと龍の玉
スキーヤー銀嶺の風 、風 、 風 、 風
航海よ──夕映えの空───冬銀河
いちりんよちいさい名札【 寒紅梅 】
はば跳びよ8 メ ー ト ル のさきに春
口語体の俳句では、記号、句読点、カタカナ、外国文字、アラビア数字、分かち書きなどを織りまぜて詠むことも違和感少なく行えるようです。
すでにそうした詠み方や取り組みをされている方々も少なからずおられて勉強や参考になります。
個人的に詠んでみて、とても難しかったです。
ここぞというとき、またどうしても必要な場合に限ってですが、こうした記号などを使用することも今後試してみたいと思います。
俳句で大事なのは1句の内容ですが、さまざまな詠み方が試みられることも大切なことだと感じました。
俳句で記号などを用いる場合、ただ感覚的にあいまいに用いるばかりでなく、その1つ1つに意味を持たせて使用することも必要なことかもしれません。
下記はそうした意味づけの一例です。
◇この記事の俳句作品で使用した記号等の意味
、 文・語の間を明確に一拍置きたい場合
・ 文・語の間をより明確に一拍置きたい場合
。 文・語の間を一拍置いて区切りたい場合
「」 その中の語を強調したい場合
人が話す言葉を表現する場合など
『』 その中の語をより強調したい場合
人が話す言葉を回想として表現する場合など
《》 その中の語をさらに強調したい場合
人が心のなかで話す言葉を表現する場合など
() 人の心のなかの思いや考え
また内面的なものごとを表現したい場合
【】 特定の名称などを強調したい場合
特定の言葉を強調したい場合など
! 語・文のあとに付けて強調したい場合
" " 語・文を囲ってかるく強調したい場合
特定の言葉を軽く強調したい場合など
── 文と文のつながりをのこしたまま、
間(ま)を大きくとりたい場合
……… 語・文のあとに付けて
心情的な間(ま)を大きくとりたい場合
分かち書き 文・語を明確に区切りたい場合
外国文字 それを使用したほうが効果的な場合
アラビア数字 数字をより強調したい場合
それを使用したほうが効果的な場合
*個人的に行った意味づけです
*記事内の俳句作品をより楽しむためのものです
*俳句で使用される記号等には、現在明確な意味づけはされていません
◇ 口語俳句の詠み方の例 ◇
ふだんしゃべるような言葉で詠む
現代語の文体で詠む
現代語の文体+切れ字で詠む
記号、句読点、アラビア数字などを用いて詠む
カタカナ、外国文字、分かち書きで詠む
など、日々さまざまな詠み方が
試みられているようです
*個人的な見解もまじえて短くまとめてみました
*至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあるかと思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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