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「“個”の集まりから“組織”へ」50人の壁を超えるため、IPPOが投じる一手

こんにちは!くるめしです。

くるめしでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げ、法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」「ヒトハコ」を運営しています。

今回は、ランチや懇親会などコミュニケーションの一環として「食」を活用することで組織のつながりの強化を図っている、株式会社IPPO(以下、IPPO)様にお話をお聞きしました。

2018年に創業した当初は5名という小さな組織だったIPPO様。事業規模や従業員数が拡大していくとともに、組織運営における課題が見えるようになったと言います。

そんな成長企業としてさらなる進化を目指すIPPO様の、組織活性化に向けた様々な取り組みについてご紹介します。

株式会社IPPO
「不動産業界の商慣習を再定義し、これからのあたりまえを創る」をミッションに掲げ、スタートアップ・ベンチャー企業に特化したオフィス移転仲介、オフィス移転コンサルティング事業を展開。その他の事業として、居抜き退去者と居抜き入居者をつなぎ、原状回復費用・内装工事費用・時間を削減できる『ハイッテ』の開発・運営も行う。

【話し手】
取締役 大隅識文様
中央大学附属高等学校、中央大学経済学部を卒業し、マスメディア向け制作会社に勤務。その後、不動産仲介会社に転職し、初年度から予算達成し続け、2018年IPPOの創業時に参画。トーマツベンチャーサポートと野村證券が幹事を務めるモーニングピッチの運営にも長年携わるなどスタートアップ、ベンチャーへの知見を元に適切なオフィス提案を続けている。

お花見、歓迎ランチにビルカルタ?!社内の交流を促進するあらゆる取り組み

―― 3月末にはお花見イベントを実施されたとお聞きしました。組織マネジメントにおいての目的などがあったのでしょうか?

大隅様:
新入社員と既存社員との親睦を深める目的がありました。実はこの春、5名の社員が新たに入社しまして。少数精鋭の弊社にとって、同時に5名入社するのは過去に例がなく、交流の機会をしっかり作るための場として開催しました。

お花見自体は新型コロナが流行してから実施していなかったため、約3年ぶりの開催でしたね。当日はあいにくの雨予報。外での開催は難しかったのでオフィスにオードブルを注文して実施しました。

プロジェクターで桜の映像を流したり、桜の枝を飾ったり、屋内でもお花見の雰囲気を味わってもらえるよう工夫を施しました。クイズ大会では「桜の見えるオフィスはどこ?」など、オフィス仲介のIPPOならではの出題も。

既存社員、新入社員が共に楽しんでくれたようで安心しました。

―― これまでにも、社員同士の交流を目的にしたイベントなどは実施されていたのでしょうか?

大隅様:
チームや部署単位で実施する新入社員の歓迎ランチは恒例で行っています。今年の創業記念日には、全社会議を実施した後に大きなケーキに社員でデコレーションをして誕生日会を開きました。ほかには、ビルカルタ大会とか……。

―― ビルカルタ大会……?ネーミングだけでどんな内容なのか気になります!

大隅様:
弊社が不動産業を営んでいることにちなんで、ビルの外観写真を絵札にして、ビルの特徴を聞いて正しい写真を選び取る、という知り合いのオフィスビルオタクの伊藤さんが作ったゲームです。たくさんのビルを知っていればいるほど取りやすくなるので、社歴の長い社員はおのずと有利になるゲームですね。

仕事の時間内で実施するため、単なるゲームとしてではなく事業や仕事に対する理解が深まる企画を立てるようにしています。

創業から7年、「50人の壁」を超えるために見えてきた課題

―― さまざまなイベントを企画・実施されていますが、全体を通してどのような意図が込められているのでしょうか?

大隅様:
大きな狙いは、社員のエンゲージメント向上です。

会社が提供する定期的なコミュニケーションの機会というと、これまではチーム単位の歓迎ランチなどに留まっていました。しかし、会社の規模が拡大するにつれて社員間での連携やコミュニケーションに課題を感じるようになり……。

そこで、ワークショップや研修の年間計画を打ち立て、定期的にイベントを実施する取り組みを開始しました。

―― コミュニケーションの課題というと、具体的にどのような問題が発生するようになったのでしょうか?

大隅様:
弊社は大きく分けて、営業部・マーケティング部・コーポレート部の3部署で構成されています。ただ、普段の業務ではあまり関わりがなく、部署間での交流がほとんどありません。

また、1番大きな部署である営業部においてもチームをまたいでコミュニケーションを取る機会は少なく、全体的に横のつながりが希薄になってしまっていました。

そうすると、他の部署やチームの仕事内容や状況が見えないので、いざというときに業務のハレーションやすれ違いが発生してしまうことも少なくありませんでした。

「個」の集合体から「組織」へ。変革期のIPPOが行う“再構築”とは

―― なるほど。業務のすれ違いが起きてしまう原因は何だったのでしょうか。

弊社は今年で7期目に入りますが、これまでは社員一人ひとりがそれぞれの個性を活かして活躍する「個」が際立った組織でした。極端ですが個人事業主の集合体のような雰囲気といえば伝わるでしょうか。

現在は社員数も30名ほどになり、今後さらに50名、100名と規模を拡大していきたいと考えています。そのためにも、チームワークの歪みは早めに解決しておきたいです。

社員同士をつなぐイベントのほかにも、社員全員が納得感や向上心を持てるような評価軸を再構築したり、業務内容を見直したりなど、内部整備にも力を入れています。

―― 先述の課題について意識的に改善に取り組み始めたのはいつごろからでしょうか?

大隅様:
意識的に取り組もうと社内で声が上がったのは1年ほど前です。オフィスの移転に伴い、複数人の新入社員の入社と既存社員の退職が重なったのがきっかけでした。そこから計画を練り、実際に施策として取り組み出したのが、今年の2月です。

この1年で新しい社員が多数入社したことで新しい風が吹いたのかもしれません。特に営業メンバーだとそれぞれの成績は数値で明示されるので、新入社員の存在で既存社員も背筋が伸びるし、全体の士気の向上にもつながっているように感じます。

我々が推進する取り組みを抜きにしても、メンバーの意識の変化を感じるようになりました。

人的変遷を経て、いい意味で緊張感や競争心が芽生えメンバー個々人の意識も変わってきた今、社内のカルチャーを大きく変える上で、会社として絶好の変革期であると感じています。

社外の関係構築にも「食」を活用

―― コミュニケーション活性化の目的において、「食」はどのように活きていると感じますか?

大隅様:
社内だけでなく、お客様との交流という点でも「食」は大きな力を発揮していると思っています。

というのも、弊社の売り上げの多くはご支援させていただいた方からの紹介やリピート成約で成り立っているんですよ。一度あったご縁を大切にすることの一環に「食事を共にする」機会も多くあります。

ランチをご一緒させていただく機会が多いですが、食事をしながらビジネスの話はもちろん、お互いの近況なども交えてお話しすると自然とお互いの人となりも伝わってきますよね。

オフィスの転居は企業にとって、非常に影響範囲の大きな出来事です。そのような大きな商材を扱っている以上、人として尊敬してもらうことは必要不可欠ですし、「この人に任せたい!」と思ってもらうために、お客様とどのようにコミュニケーションを取るのかはとても重要なことだと考えています。

このような背景もあり、弊社ではオリジナルの制度を用意しています。お客様とのランチなどコミュニケーションを深めるための用途であれば、交際費として経費を使うことができます

「食」はお客様とのコミュニケーションの要にもなっているんです。

―― 社外とのつながりにも食事を取り入れているんですね。社内での食を絡めた取り組みについてはどのような反響がありましたか?

大隅様:
食事を交えたお花見イベントでは、過去に食事を提供せずに実施したイベントと比較しても、アンケートでの満足度が大幅に改善されました。実際に現場で様子を見ていても、会話の量が増え、お互いの理解が深まっているようでした。

「食」があるかないかでイベントの良し悪しは大きく影響されると思っています。

―― うれしい反応が見られているんですね。今後は食事を活用して、どのようなイベントに挑戦されていきたいですか?

大隅様:
ベンチャーキャピタル向けの交流会イベントを企画していて、そこでも軽食を用意しようと考えています。

ほかにもさまざまなイベントを実施していく予定なので、食事の場をうまく活用して組織の強化や営業力アップにもつなげていきたいです。

株式会社IPPO

居抜きオフィス物件検索・掲載サイト ハイッテ



事業が拡大し、会社を次のステージに進めていく折に、組織としてどう成長するのか?を考えるタイミングが様々な会社であるのではないかと思います。

よりよい社内コミュニケーションを取るために、IPPO様では制度の見直しに加え、「食」を通じたさまざまな取り組みを実施し、一定の効果を実感されていました。

お腹を満たし、心を満たす瞬間を仲間とともに過ごすことで、より深い絆が生まれ、新たなシナジー効果を期待できるのかもしれません。

株式会社IPPOの皆様、ありがとうございました!


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