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③『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』工藤勇一・苫野一徳(2022・英治出版)毒親編

一番書きたいことの前にチョット脱線編を。
今回は家庭内イジメについて。

苫野
村中直人さんの『〈叱る依存〉が止まらない』という本に書かれているんですが、「叱る」は、実は効果がない割に弊害が大きいということが、さまざまな研究で明らかにされているそうです。教育界では、「叱る」は「怒る」と違って比較的いい意味合いでとらえられることがありますが、どちらにしても、相手にネガティブな感情を与えることで行動を変えようとする行為です。すると叱られた側は、そこから何かを学ぶより、このネガティブな感情から逃れることを優先しようとするんですね。だから、行動を変えたふりをするだけだったり、鬱憤をためてかえって攻撃性を高めたりといった副作用をもたらしてしまう。でも叱ったほうは、その瞬間は相手が言うことを聞いたように思うので、脳の報酬系が刺激されて気持ちよくなっちゃって、どんどん「叱る依存」に陥ってしまうというんです。

「毒親のやることってのはイジメと同じ」というのが私の印象。
ここに書いてある通り、脳の報酬系のココチよさ💕を求めて何度も何度も、何十年でも子どもをイビリ続けるとゆーのがヤツらのやりくちです。
正当な理由なんかない。倫理感も道徳心もゴッソリと欠如。アイツらを突き動かしているモノは『彼らにしかわからないなんらかの欲望』です。

一度父本人に聞いてみたことがある。一体どういう気持ちで私を怒鳴り散らかしていたのか。なぜ私はあれほどまでオマエに怒鳴りまくられねばならなかったのか、と。そしたらあのクソ親父、なんて言ったと思います?

「しんぼうづよかったから」って笑

ーーーバカか。
正直なのは良いことだが、バカの丸出しが過ぎる。
これがイジメでなくてなんだろうか。

でもね、いくら辛抱強いって言ってもこちとらコドモですから。限界があります。我慢しきれなくなって私が泣き出すと、なぜかコロッと父のご機嫌がよくなるんですよ。ニコニコと優しい言葉をかけつつ私の機嫌をとりはじめる父のあの気色の悪さといったらッ(ワナワナ)
幼い頃は私も父のことが大好きだったんですが、父のこういうとこにだけはモーレツな薄気味悪さを感じてました。おなかの奥がぞわぞわするような違和感不快感嫌悪感。でもまあ、今から思えばごくまっとうな反応だったなと思う。アレと一緒に共依存の沼とかにハマんなくてよかったぜ。

精神的に幼く未熟な人間が親になると、子ども相手に平気でこういうことをしてくる。
苫野先生のご指摘通り、この「イジメ→報酬系→気持ちイイっっ💕」というループには依存性がある。おなかがすくたび子どもをイジメて栄養補給。まるで呪われたイナゴのよう・・・なんて言ったらイナゴに失礼か。イナゴごめん。

思うに、よっぽど運がよくなきゃ、家庭内イジメから逃れることなどできません。早く大きくなってとっとと家を出る。これしか方法がないように思えるけど・・・今は何かいい手があんのかな?
日本のあちこちで歯を食いしばって頑張ってる子どもたち、何もしてあげられないけど、ぜひ希望捨てずに頑張れ。てか本をお読み。立派な先生が沢山いるよ。タメになることをいっぱい教えてもらえる。世の中にはいろんな大人がいるんですよ。

ついでにこちらも検索しておく。
あったあった、ありました。どれどれーーー

目次

はじめに

Part 1 「叱る」とはなにか
1 なぜ人は「叱る」のか?
2 「叱る」の科学ーー内側のメカニズムに目を向ける

Part 2 「叱る」に依存する
3 叱らずにいられなくなる人たち
4 「叱らずにいられない」は依存症に似ている
5 虐待・DV・ハラスメントとのあいだにある低くて薄い壁

Part 3 〈叱る依存〉は社会の病
6 なぜ厳罰主義は根強く支持されるのか?
7 「理不尽に耐える」は美徳なのか?
8 過ちからの立ち直りが許されないのはなぜか?

Part 4 〈叱る依存〉におちいらないために
9 「叱る」を手放す

あとがき/〈叱る依存〉をより深く考えるためのブックリスト/注

楽天ブックス

くっ、読みたいッ。面白そう!!



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