黒恵 魔梨

黒恵 魔梨

マガジン

  • ショートストーリー

    ♦1話完結 ♦短編小説 ♦ショートショート ♦走り書きストーリー 【奇妙なストーリー・ファンタジーなど】

  • 魔樹【0本目】

    天使と悪魔が恋に落ちた後のお話

  • おしりの神様シリーズ

  • 39106イラスト

  • ミケトロの日常

記事一覧

ウィッグ

今日は気分がいい 大好きなジャニャーズみたいに キレイな栗色で長髪の カッコイイ人と話をしちゃった 気分転換に公園に来てみて ラッキーだったかも あの人とは正反対 …

黒恵 魔梨
2年前
1

紙ヒコウキ

真っ黒な紙ヒコウキが飛んでいる あっちにはピンク色の紙ヒコウキ 水色や黄色の紙ヒコウキも飛んでいる 青い澄んだ空に 様々な想いをのせた紙ヒコウキ 紙を使わなくな…

黒恵 魔梨
2年前
2

スライドソックス

直実《すぐみ》 「あちゃー 今日の回転スポット混んでるよー」 私たちは前と後にしか進めない だから、世界中に設置してある 回転スポットで 方向転換しながら生活してる …

黒恵 魔梨
2年前

僕のキャリーケース

僕には 誰にも内緒のキャリーケースがある このキャリーケース ほっぺたもとろける程 美味しい世界の料理を 1日に3回だけ出してくれる ママもパパも あまりお家に居ない…

黒恵 魔梨
2年前
1

【目次】魔樹【0本目】

5:天空・天使の弟妹たち|黒恵 魔梨|note姉が 神に羽をちぎり取られ 地に落とされた 花のように笑う 優しい大好きな姉 知っていた。 …

黒恵 魔梨
2年前

9:朱殷(シュアン)色の満月の夜

朱殷(シュアン)色の満月の夜 魔樹はキレイにたたずんでいる 悪魔がふっと顔を上げる 人間(女)と悪魔が立ってる 座っている悪魔にお辞儀をし 魔樹に触れると 種花と樹…

黒恵 魔梨
2年前

8:永い歳月

永い。 永い。 歳月が過ぎていく。 会いたい。。。

黒恵 魔梨
2年前

7:ある朱殷(シュアン)色の満月の夜

朱殷(シュアン)色の満月の夜 魔樹はキレイにたたずんでいる 悪魔がふっと顔を上げる 人間(男)が立っている 樹梨をもぎ取り食べ 「誰にも負けない腕力が欲しい」   と…

黒恵 魔梨
2年前

6:魔界の書

・魔界以外の者と   深く関わってはいけない ・魔界以外の地に居ると   魔力が失われる為   魂を喰らうこと ・悪魔に種花・樹梨は毒になる 【禁忌】 魔樹には 朱…

黒恵 魔梨
2年前

5:天空・天使の弟妹たち

姉が 神に羽をちぎり取られ 地に落とされた 花のように笑う 優しい大好きな姉 知っていた。 悪魔と恋に落ち愛し合っていた事 最初は心配したけど いっそう花のよう…

黒恵 魔梨
2年前

4:歳月

永い永い歳月が過ぎた 魔樹のために 血を流すものはいない なぜ魔樹があるのか? なぜ種花や樹梨ができるのか? なぜ漆黒の雰囲気をまとった 見守りの者は居るのか?…

黒恵 魔梨
2年前

3:天空の目録

神は可愛がっていた天使が 悪魔と恋に落ち愛し合っている事を知り 凄まじい怒りと嫉妬に狂った 神は、 天空に戻ってこられないように 天使の羽をちぎり取り地に落とし…

黒恵 魔梨
2年前

2:村人の言い伝え

2:村人の言い伝え魔樹は 朱殷シュアン色の満月の夜のみ 1輪咲く種花 と樹梨が1玉みのるらしい 種花を煎じてのむと邪心が落ち病をなおし 樹梨を食べると願いを1つ叶え…

黒恵 魔梨
2年前

1:天使と悪魔

天使と悪魔が恋に落ち 神の怒りをかった天使は 羽を失い地に落ちた。 駆けつけた悪魔は、 もう花のように笑うことのない 天使を見て涙をながした。 悪魔の涙が天使の心…

黒恵 魔梨
2年前

黒恵 魔梨

僕は大丈夫。僕にはできるはず… ィャ。私はダメな奴だ。 頭が体が どうも、こもっていて良くわからない。 真っ暗闇だ。 何も聞こえない。 こんなんじゃないのに。 寒さ…

黒恵 魔梨
2年前

息抜き

黒恵 魔梨
4年前
ウィッグ

ウィッグ

今日は気分がいい

大好きなジャニャーズみたいに
キレイな栗色で長髪の
カッコイイ人と話をしちゃった
気分転換に公園に来てみて
ラッキーだったかも

あの人とは正反対
家に帰ってもつまんないなぁ
でも帰ってご飯の支度しなくちゃ

──────────────
帰宅を
うながすメロディーがなっている
私はしぶしぶ帰宅した 
──────────────

- ̗̀   ピンポーン   ̖́-

「お

もっとみる
紙ヒコウキ

紙ヒコウキ

真っ黒な紙ヒコウキが飛んでいる

あっちにはピンク色の紙ヒコウキ

水色や黄色の紙ヒコウキも飛んでいる

青い澄んだ空に
様々な想いをのせた紙ヒコウキ

紙を使わなくなってしまった
この時代に
わざわざ紙に書くのは
字の大きさや濃さから
自分でも気づかなかった
思いの様子や大きさがわかるから

真っ白だった紙が
文字のカラーで染まってゆく

書いた紙を紙ヒコウキにして飛ばすと
その気持ちを紙ヒコウ

もっとみる
スライドソックス

スライドソックス

直実《すぐみ》
「あちゃー
今日の回転スポット混んでるよー」

私たちは前と後にしか進めない
だから、世界中に設置してある
回転スポットで
方向転換しながら生活してる

直実《すぐみ》
「あっいたいた!
ごめんっ遅くなっちゃって」

三横《みよこ》
「遅いよー
どうせまた寝坊したんでしょ」

直実《すぐみ》
「てへっ。
許してー何でもするからさっ」

三横《みよこ》
「じゃー買い物して、
ランチは

もっとみる
僕のキャリーケース

僕のキャリーケース

僕には
誰にも内緒のキャリーケースがある

このキャリーケース
ほっぺたもとろける程
美味しい世界の料理を
1日に3回だけ出してくれる

ママもパパも
あまりお家に居ないから
嬉しいなっ

思ったんだ
美味しいご飯に
あまーいデザート
シュワシュワのジュースまで
お願いしちゃたら
全然足らないよ

僕はいい事を考えたんだ
これでずっといーっぱい美味しいものが食べらるんじゃないかって

- ̗̀  

もっとみる
【目次】魔樹【0本目】

【目次】魔樹【0本目】

5:天空・天使の弟妹たち|黒恵 魔梨|note姉が 神に羽をちぎり取られ 地に落とされた 花のように笑う 優しい大好きな姉 知っていた。 悪魔とnote.com

9:朱殷(シュアン)色の満月の夜

朱殷(シュアン)色の満月の夜

魔樹はキレイにたたずんでいる

悪魔がふっと顔を上げる

人間(女)と悪魔が立ってる

座っている悪魔にお辞儀をし

魔樹に触れると

種花と樹梨が

朱殷(シュアン)色の種花と樹梨に変わった

座ったまま驚いている悪魔

人間(女)は種花を食べ

悪魔は樹梨を食べた

2人は見つめあってから

お互い手を切り滴る血を魔樹に垂らした

魔樹は血を吸うと光だし

ちぎ

もっとみる

7:ある朱殷(シュアン)色の満月の夜

朱殷(シュアン)色の満月の夜

魔樹はキレイにたたずんでいる

悪魔がふっと顔を上げる

人間(男)が立っている

樹梨をもぎ取り食べ

「誰にも負けない腕力が欲しい」
  と、言った

悪魔は着いて見守っていた

人間(男)は得意げに

「いいだろ」と言う

悪魔を仲間だと思ってるのか

人間(男)は弱者を踏み潰し

女子供を殴り泣かせるようになった

悪魔は冷たい顔のまま

人間を八つ裂きにし

もっとみる

6:魔界の書

・魔界以外の者と

  深く関わってはいけない

・魔界以外の地に居ると

  魔力が失われる為

  魂を喰らうこと

・悪魔に種花・樹梨は毒になる

【禁忌】

魔樹には

朱殷(シュアン)色の満月の夜までに

悪心の持ち主が

気持ちをあらため

清らかな心の持ち主と

恋を知るとシュアン色の花が咲き

愛を知るとシュアン色の実がなる

その花を相手が食べ

その実を悪魔が食べ

願う時、

もっとみる

5:天空・天使の弟妹たち

姉が

神に羽をちぎり取られ

地に落とされた

花のように笑う

優しい大好きな姉

知っていた。

悪魔と恋に落ち愛し合っていた事

最初は心配したけど

いっそう花のように笑う姉が

好きだ

姉に神は

羽をちぎり

地に落とし

試練を与えた

悪いことはしていないのに

また花のように笑って欲しい

助けたい

魂を解放しなくちゃ

姉は悪魔のおかげで

魔樹の中で魂が汚れることなく

もっとみる

4:歳月

永い永い歳月が過ぎた

魔樹のために

血を流すものはいない

なぜ魔樹があるのか?

なぜ種花や樹梨ができるのか?

なぜ漆黒の雰囲気をまとった

見守りの者は居るのか?

己の欲の前では

ダレも疑問にも思わず

考えないものだ

3:天空の目録

神は可愛がっていた天使が

悪魔と恋に落ち愛し合っている事を知り

凄まじい怒りと嫉妬に狂った

神は、

天空に戻ってこられないように

天使の羽をちぎり取り地に落とした

醜い悪魔の様に

おろかな人間の様に

清らかな心が

真っ黒に染まればいいと

神を、裏切ったことを

後悔すればいいと

魂に試練をかけた

試練を解くには

悪魔が愛を知り

愛し合った者どうしの

血が必要になる様に

もっとみる

2:村人の言い伝え

2:村人の言い伝え魔樹は

朱殷シュアン色の満月の夜のみ

1輪咲く種花 と樹梨が1玉みのるらしい

種花を煎じてのむと邪心が落ち病をなおし

樹梨を食べると願いを1つ叶える力が宿る

そんな魔樹があるのだという

魔樹の傍には

漆黒の雰囲気をまとった

見守りの者がいるんだとさ

1:天使と悪魔

天使と悪魔が恋に落ち

神の怒りをかった天使は
羽を失い地に落ちた。

駆けつけた悪魔は、
もう花のように笑うことのない
天使を見て涙をながした。

悪魔の涙が天使の心臓に染み込み、
そこから魔樹が生まれた

天使の魂は魔樹に閉じ込められ
悪魔はずっと
魔樹の傍らに寄り添っていた

魔樹は
天空には繋がりが乏しいが
葉は、時空を超え様々な世界へ
根は、魔界へ
繋がっているという

朱殷(シュアン)

もっとみる
黒恵 魔梨

黒恵 魔梨

僕は大丈夫。僕にはできるはず…
ィャ。私はダメな奴だ。

頭が体が
どうも、こもっていて良くわからない。
真っ暗闇だ。
何も聞こえない。

こんなんじゃないのに。

寒さが身に染みる中、隣を見てみる
同じような奴らが…
目的地もないような雰囲気を纏いながら
ズラっと座っている。

さッと明かりが差して眩しい

目をあけると、彼女が立っていた

彼女と出会ってから
視界が色鮮やかになって、
自分の音

もっとみる