黒恵 魔梨
♦1話完結 ♦短編小説 ♦ショートショート ♦走り書きストーリー 【奇妙なストーリー・ファンタジーなど】
天使と悪魔が恋に落ちた後のお話
5:天空・天使の弟妹たち|黒恵 魔梨|note姉が 神に羽をちぎり取られ 地に落とされた 花のように笑う 優しい大好きな姉 知っていた。 悪魔とnote.com
今日は気分がいい 大好きなジャニャーズみたいに キレイな栗色で長髪の カッコイイ人と話をしちゃった 気分転換に公園に来てみて ラッキーだったかも あの人とは正反対 家に帰ってもつまんないなぁ でも帰ってご飯の支度しなくちゃ ────────────── 帰宅を うながすメロディーがなっている 私はしぶしぶ帰宅した ────────────── - ̗̀ ピンポーン ̖́- 「おかえりなさい。」 あの人 : 「…」 あの人が帰ってきた。 「ただいま」ぐら
真っ黒な紙ヒコウキが飛んでいる あっちにはピンク色の紙ヒコウキ 水色や黄色の紙ヒコウキも飛んでいる 青い澄んだ空に 様々な想いをのせた紙ヒコウキ 紙を使わなくなってしまった この時代に わざわざ紙に書くのは 字の大きさや濃さから 自分でも気づかなかった 思いの様子や大きさがわかるから 真っ白だった紙が 文字のカラーで染まってゆく 書いた紙を紙ヒコウキにして飛ばすと その気持ちを紙ヒコウキがもって行ってくれる 雨空の日でも 風が強い日でも 落ちず破けずに飛んでゆく
直実《すぐみ》 「あちゃー 今日の回転スポット混んでるよー」 私たちは前と後にしか進めない だから、世界中に設置してある 回転スポットで 方向転換しながら生活してる 直実《すぐみ》 「あっいたいた! ごめんっ遅くなっちゃって」 三横《みよこ》 「遅いよー どうせまた寝坊したんでしょ」 直実《すぐみ》 「てへっ。 許してー何でもするからさっ」 三横《みよこ》 「じゃー買い物して、 ランチは直実《すぐみ》のおごりね」 …ザワつく店内… 直実《すぐみ》 「見てみて三横
僕には 誰にも内緒のキャリーケースがある このキャリーケース ほっぺたもとろける程 美味しい世界の料理を 1日に3回だけ出してくれる ママもパパも あまりお家に居ないから 嬉しいなっ 思ったんだ 美味しいご飯に あまーいデザート シュワシュワのジュースまで お願いしちゃたら 全然足らないよ 僕はいい事を考えたんだ これでずっといーっぱい美味しいものが食べらるんじゃないかって - ̗̀ ̖́- ニュースの時間です 昨夜、5歳の男の子が行方不明になっており。事
朱殷(シュアン)色の満月の夜 魔樹はキレイにたたずんでいる 悪魔がふっと顔を上げる 人間(女)と悪魔が立ってる 座っている悪魔にお辞儀をし 魔樹に触れると 種花と樹梨が 朱殷(シュアン)色の種花と樹梨に変わった 座ったまま驚いている悪魔 人間(女)は種花を食べ 悪魔は樹梨を食べた 2人は見つめあってから お互い手を切り滴る血を魔樹に垂らした 魔樹は血を吸うと光だし ちぎれた羽の美しい天使が現れた 座っていた悪魔は立ち上がり フラフラと近寄った
永い。 永い。 歳月が過ぎていく。 会いたい。。。
朱殷(シュアン)色の満月の夜 魔樹はキレイにたたずんでいる 悪魔がふっと顔を上げる 人間(男)が立っている 樹梨をもぎ取り食べ 「誰にも負けない腕力が欲しい」 と、言った 悪魔は着いて見守っていた 人間(男)は得意げに 「いいだろ」と言う 悪魔を仲間だと思ってるのか 人間(男)は弱者を踏み潰し 女子供を殴り泣かせるようになった 悪魔は冷たい顔のまま 人間を八つ裂きにし魂を食らった 悪魔は美しい魔樹の元へ戻り 腰を下ろした
・魔界以外の者と 深く関わってはいけない ・魔界以外の地に居ると 魔力が失われる為 魂を喰らうこと ・悪魔に種花・樹梨は毒になる 【禁忌】 魔樹には 朱殷(シュアン)色の満月の夜までに 悪心の持ち主が 気持ちをあらため 清らかな心の持ち主と 恋を知るとシュアン色の花が咲き 愛を知るとシュアン色の実がなる その花を相手が食べ その実を悪魔が食べ 願う時、 種を超え 身ごもる事ができるという
姉が 神に羽をちぎり取られ 地に落とされた 花のように笑う 優しい大好きな姉 知っていた。 悪魔と恋に落ち愛し合っていた事 最初は心配したけど いっそう花のように笑う姉が 好きだ 姉に神は 羽をちぎり 地に落とし 試練を与えた 悪いことはしていないのに また花のように笑って欲しい 助けたい 魂を解放しなくちゃ 姉は悪魔のおかげで 魔樹の中で魂が汚れることなく 歳月を過ごしているみたいだ だけど 永い歳月の間 悪魔の涙で魔樹になった
永い永い歳月が過ぎた 魔樹のために 血を流すものはいない なぜ魔樹があるのか? なぜ種花や樹梨ができるのか? なぜ漆黒の雰囲気をまとった 見守りの者は居るのか? 己の欲の前では ダレも疑問にも思わず 考えないものだ
神は可愛がっていた天使が 悪魔と恋に落ち愛し合っている事を知り 凄まじい怒りと嫉妬に狂った 神は、 天空に戻ってこられないように 天使の羽をちぎり取り地に落とした 醜い悪魔の様に おろかな人間の様に 清らかな心が 真っ黒に染まればいいと 神を、裏切ったことを 後悔すればいいと 魂に試練をかけた 試練を解くには 悪魔が愛を知り 愛し合った者どうしの 血が必要になる様に。
2:村人の言い伝え魔樹は 朱殷シュアン色の満月の夜のみ 1輪咲く種花 と樹梨が1玉みのるらしい 種花を煎じてのむと邪心が落ち病をなおし 樹梨を食べると願いを1つ叶える力が宿る そんな魔樹があるのだという 魔樹の傍には 漆黒の雰囲気をまとった 見守りの者がいるんだとさ
天使と悪魔が恋に落ち 神の怒りをかった天使は 羽を失い地に落ちた。 駆けつけた悪魔は、 もう花のように笑うことのない 天使を見て涙をながした。 悪魔の涙が天使の心臓に染み込み、 そこから魔樹が生まれた 天使の魂は魔樹に閉じ込められ 悪魔はずっと 魔樹の傍らに寄り添っていた 魔樹は 天空には繋がりが乏しいが 葉は、時空を超え様々な世界へ 根は、魔界へ 繋がっているという 朱殷(シュアン)色の満月の夜に 1輪咲く種花と1玉の樹梨を実らせる 種花は 煎じてのむと邪心を
僕は大丈夫。僕にはできるはず… ィャ。私はダメな奴だ。 頭が体が どうも、こもっていて良くわからない。 真っ暗闇だ。 何も聞こえない。 こんなんじゃないのに。 寒さが身に染みる中、隣を見てみる 同じような奴らが… 目的地もないような雰囲気を纏いながら ズラっと座っている。 さッと明かりが差して眩しい 目をあけると、彼女が立っていた 彼女と出会ってから 視界が色鮮やかになって、 自分の音なのか周りの音なのかメロディがやまない 彼女を通して職人と知り合いになった