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どうしても怖いとき
今を楽しむ余裕なんて無い!
未来の不安や恐怖にとらわれるのではなく、
今を楽しむことが大切だ。
ということは、
おそらく多くの人が気づいていることと思います。
しかし、言うは易し行うは難しで、
そうすぐに解決する問題ではないのかもしれません。
そういった場合は、一旦不安や恐怖があることを認め、克服しようとせずに相対することを考えるのも一つの手でしょう。
今回は、どうしても怖くて動けない場合の応急処置について考察していきます。
もっと怖いのは?
私たちの調子は波があり、
1日の中でも良い時悪い時があります。
恐怖についても同様で、それを感じている時とそうでない時があります。
恐怖があまりにも強いときは、
少なくともその瞬間、
「今を楽しむ」という段階にまだいないかもしれません。
そういった場合は、
恐怖の対象をずらす
ということが有効になるでしょう。
私たちは様々なものに恐怖を感じます。
特に多いのが他人の目です。
他人の目を恐れて自分の望む行動もできないということがあります。
そういった人に
「他人の目は気にしても仕方がないから、
今自分を楽しむことが大切です」
と言っても、それができれば苦労しないと思われてしまうかもしれません。
そういった場合は、
いっそのこと恐怖を感じやすい性格を利用することも有効です。
どういうことかというと、
他人の目を気にして臨んだ行動をしないことのデメリットを考えてみるのです。
例えば、
やりたい仕事があるが、今の仕事を辞めることを家族や同僚、上司に責められるのが嫌でやめることができない。
ということに恐怖を感じて行動が起こせないと悩んでいるとします。
その人は自分を主張することによって批判を受けるということに恐怖をしているわけですが、
その結果会社を続けることで受けるデメリットを考えてみるのです。
それは、ずっと今の仕事を続けて、
やりたいと思っていたことができずに死んでしまうということが1つ考えられます。
やりたかったことができずに死ぬという恐怖を感じてみるのです。
そして今、他人に批判される恐怖と、
死ぬ間際にやりたいことができなかったと後悔する恐怖、どちらが自分にとってより恐ろしいか考えてみるのです。
本来はポジティブな方に視点を向け、
前向きに行動するのが人生を充実させるのに良いですが、
ネガティブが強すぎる段階では無理矢理にポジティブな方を向こうとすると、
よりネガティブが強化されてしまうことになりかねません。
そういった場合は、より強力なネガティブを避けるという行動が応急処置になるでしょう。
先の例で言うと、
一瞬の他人の批判より、死ぬ前にもうどうしようもないという状況で感じる後悔に対する恐れの方が大きいはずです。
そのことが腑に落ちると、
今一瞬受ける他人の批判に対する恐怖は、
瑣末なもののように思えます。
ネガティブな感情には適切な使い方があります。
ポジティブな感情でのみ行動を起こすことが良いと決まっているわけではありません。
どのような過程を踏もうと、
結果的にはより気軽で心に余裕がある方に向かっていくことになります。
より強いネガティブを避けるという動機を持つことはもその過程の1つです。
人生を長い目で見た時、1日の中で起きるネガティブな出来事は大したことがないと気づくからです。
そして心の余裕ができ、次はもっと前向きに行動を起こせることでしょう。
どうしても怖い時、
それに立ち向かわなかった時のもっと大きいデメリットについて考えてみましょう。
もしかしたら、
目の前の怖いことは大したことないかもしれません。