強運な自分
二重スリット実験
二重スリット実験という量子力学の実験があります。
その実験の結果ををざっくり言うと、
素粒子の挙動は私たちの観測によって結果が変わるというものです。
この実験から、私たちの観測するという行為が、観測結果に影響を与えるということが分かりました。
具体的にどのように実験結果が変化したかと言うと、
私たちが素粒子を1つずつ観測した場合、
素粒子は粒の性質を表す挙動をしました。
もう一方の観測方法は全体を俯瞰的に観測した方法です。
すると粒子は波の性質を表しました。
つまり、私たちが波という状態から、素粒子1つを観測するという行為によって一つの事象を確定させたということになります。
言い換えると、
すべての可能性を含む状態(波)から1つの可能性(粒)に限定させるというのが、観測という行為によって変化したということです。
これを単なる難しい学問の実験結果として捉えるのはもったいないです。
日常生活にこの実験を落とし込むことで、私たちは人生をより豊かなものにすることができます。
「強運な自分」を観測する
さて、
ではこれをどのように私たちの人生に役立てるかというと、
自分というものに対してどのように観測するか、観測方法を決めてしまうということです。
自分をどのように観測するかということに関して、無数に選択肢はありますが、
今回は1例として「強運な自分」と定義して観測するという方法を考察してみたいと思います。
具体的にどういった行動をするかというと、
自分は強運であるということを自分に聞かせることです。
すると、次第に、
自分=強運というイメージを持つようになり、
自分は強運だという証拠を集めるために無意識が働き始めます。
最初は馴染みが持てないかもしれませんが、
言葉が染み付いてくると、
物事に対して「強運な人」として解釈し、振る舞うことができます。
物事を前向きに考えることができるようになり、たとえ失敗しても、
「これは成功の元だ、もっと大きな失敗にならなくて自分はなんて強運なんだ」
と思うことができるでしょう。
これは何が起こっているかと言うと、
何者にでもなれる自分を「強運な自分」という一つの形に限定し、他の可能性を切り捨てたということになります。
全ての可能性という波から強運という一つの粒を選んだのです。
例えば、相反する不運な自分という可能性を捨てるのです。
あらゆる可能性から1つを選び、それ以外を捨てるということになります。
捨てると言った時、ネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、
重要なのは、一つを選ぶことにより余計なものを捨てるというのは、
人生を楽しく過ごす上で有効な手段です。
断捨離です。
物にしても人間関係にしても、生き方にしても、
自分が囲まれていたいもの、自分がそうでありたいものを選ぶこと、
雑多なものに囲まれないことは幸福度を上げます。
運という要素に関しては、
自分は強運だと決めて自分自身を観測しましょう。
二重スリット実験は素粒子の実験ですが、
私たち自身も素粒子と同じ挙動をすることが分かってきています。
これを意図的に利用することで、
あなたはあなたの人生を主体的に送ることができ、自分で宇宙を創造している感覚を感じ、より生きることを楽しむことができるでしょう。
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