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記事一覧
介護タクシーに乗って
2008/07/14
(この記事は2008年、母が、まだレビー小体型認知症と診断される前のものです)
今朝は7時半頃家を出て、バスで中野へ向かった。朝のバスは本数も多いけれど乗客も多くって、あんなにバスが混むなんて知らなかったよ。
病室に着くと母はすっかり身支度を整えていて、朝食抜きのせいかぐったりとした様子でベッドに横たわっていた。
8時40分頃看護師が病室に、今日の検査のための説明書(紹
食べること生きること想うこと
2008/07/16
(この記事は2008年、母がようやくレビー小体型認知症と診断された時期のものです)
これは母が入院している病院の近くの風景。初めて見た時、えらく感動してしまった。ファミリー中野センターには、溜息が出そうな八百屋だとか何店舗かが中に入っている。昔はこれでも、ちょっとした市場だったんだろうな。
今日は夕方から病院へ向かった。税理関係担当の方と病室でアレコレ。母の今後と家族のこ
「壊れてきちゃった」
2008/07/20
(この記事は2008年のものです)
夕方6時10分過ぎに、病室の母から電話があった。今日は上の姉が行く日だが、夕飯の6時に間に合わなかったようだ。誰も来ないから、心配になって電話してきたのかと思った。
「今日の午前中、病院に来た?」と母は私に訊く。仕事で行けなかったことを伝えて、詫びる。母いわく、病室の外で、自分の名前と私の名前を口にして、何か話をしている人がいたのだと
見えないもの 見えるもの
2008/07/22
(この記事は2008年のものです)
今日は半月分の入院費を支払って、それから14時に病室で、介護保険区分変更申請のために調査員の方とお話をして、そのまま19時半まで病院に滞在した。
私が13時半ごろ病室に着くと、母は背中を向け、暗い顔をして横たわっていた。振り返るなり、「完全に壊れちゃった…」と言う。
ーー私の話を誰も信じてくれない。私の言うことは皆が全部否定する。「何