【和歌】恋の行方/愛してた

好きですと

たった一言

言えぬまま

さよならなんて

言いたくなくて

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今日はまた一つ昔にしたためた和歌をご紹介☆

恋愛において、自分が好きな気持ちを大切にするか、相手から好きだと思われる気持ちを大切にするか、この考え方は別れると思います。
僕個人は自分が好きだと思う気持ちが大切だと思っています。
色んな価値観があって、色んな関係があって、色んな好きがあります。
ロミオとジュリエットの様な状況だったり、法に触れる関係だったり、または法では認められていない関係だったり、一方的な憧れにも似た気持ちだったり、本当に色々な好きが溢れています。

好きで好きでどうしようもないくらい苦しくて、狂ってしまう時もあるでしょう。
叶わないと知りつつも、想いを寄せ続け、一杯になった気持ちを吐き出して、それが涙に変わることもあるでしょう。
日本という国に生まれ、その中のルールに則るべきという根本的な思考が根付いているがゆえ、時には苦しむときもあるでしょう。

でも、どうしようもないんです。
実際、好きな気持ちに変わりはないのですから。
その気持ちに蓋をして、自分の声に耳を傾けず、自分の本当の気持ちを抑え殺し続けると、最後は自分の声すらも聴こえなくなります。
そうなるくらいなら、いっそ伝えて散った方がいい。
できる限りのことはしないと、その後ずっとその気持ちは残り続けます。
生きた化石のように、ずっと消えることなく心の中を彷徨い続けます。

さよならなんて言葉は、むしろ言わなくてもいいのです。
それよりも心の中にある本当の気持ちを伝えた方がよっぽど前を向けます。

恋の行方は
雲の行方のごとし
風の行方のごとし
時の行方のごとし

相手に気持ちを届けた後の事を考えれば、言葉はなかなか出てきません。
でも伝えた未来の方がきっと辛くても輝きます。
未来は未定であって、可能性の世界なのですから。
美しく素晴らしい感情があった事実と共に、どんな結末をも糧にして生きていきたいですね。

愛してた↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

(あ)愛してた

(い)愛し君との

(し)幸せは

(て)手の平の上

(た)ただ掴めずに

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近くにあるものであればあるほど、その存在が当たり前すぎて価値がぼやけてしまうものです。
そして、近ければ近いほどぶつかることも多く、すれ違いも余計に発生します。
しっかりと掴んでいないと、どこかへ行ってしまうものなんて、たくさんあります。
自ら手放してしまうこともあるかも知れません。
近くにあるときはその恩恵に気付かず、失ってから気付くというサイクルをあと何度繰り返せば、本能的に備わってくれるのでしょう。
近くにあるだけで我が物顔になって、そんな勘違いから傲慢さが生まれ、その傲慢さが更に真実の逆側へと暴走させる、この負のスパイラルも一体いつまで繰り返せば、その近くにあるものをしっかりと掌で、この腕で包み込むのでしょう。
勘違いをしていることに気付けず、過信から暴走し、気付けばポケットから落ちていて、空っぽになっている時に初めて、まやかしだということに気付くのですから、因果応報ではありますが。

この今の瞬間の自分自身も世界自体も様々な犠牲の上に成り立っています。
自分自身の間違いや後悔を経て、その教訓の上で取捨選択を繰り返していて。
何かが起きた後に犠牲がでて初めて世界の仕組み上、策が講じられます。
それが人間が生きる世界と言われれば、それまでです。
取り返しのつかない事態になる前に、気がつけたならそれはもしかしたら幸せなことなのかも知れません。
どこかで軌道修正ができれば、もっと幸せになれていたかも知れません。
そうならないためのイメージを忘れずに、傍にある当たり前を少しでも長く当たり前であり続けられるために、しっかりと掴んで離さないようにしたいものです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)

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