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【詩】ぼくの妄想恋愛詩

ねえ、君
どうしてぼくが
ここにいるかわかるかい?

君の頭をコンコン
叩くためさ

そのボケーッとした横顔が
つい、死んでいるのかな?
と、気になってしまうんだ

「おーい。起きてますか?」

けっこうぼくは
「ハッ」と起きるのを
期待するけど

予想に反して
のたのたと
こちらを振り向くんだ

大丈夫かい?
本当に死んでいる
みたいだぞ

コンコン

そっと頭を叩くと
ちょっと反応する君

起きてくれ!
君が元気じゃないと
つまらないじゃないか

とくに…
そう、とくに
人生は
君が起きてくれないと
始まらないよ

さあ、起きて!

「おはよう…」

ぼくはホッと
胸を撫で下ろす

あ、夢を見たのかな
頭をコンコン叩かれた…

おはよう、
ちょっと散歩にでも
出かけようよ!

うん、いいよ
ねえ?

なーに?

私の頭を
コンコンしなかった?

どうだろう?
してない、してない
それよりも
散歩に行こうよ

う〜ん、
夢だったのかな?

今度寝てたら
コンコンじゃなくて
キスをしてみようかな?
きっと気づかれないからさ?

あなたは
油断も隙もないから
きっと寝ている間に
コンコンすることは
ありえるわ

でも、その次はキスだったら
私はどうしたら
いいのかしら?

寝ているフリをしたほうが
いいのかしら?

ああ、あなたは私を
大切に思ってくれてる

「ありがとう」

ん?なんだっけ?

ぼくは心の中で
ホッとしてつぶやいた

(どういたしまして!)

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