【詩】花の想い

花が咲いたら
くるくる、くるくる
回りましょう

夢見心地に
うっとりするように

笑顔を振りまく
その花は

あなたの手の温もりが
うれしくて

きっと心の中で
大好きだよと
つぶやいている

くるくる、くるくる
回りましょう

あなたの微笑みに
ポーッとする
その花は

ぼくは幸せ者だと
うれしそう

いつまでも、いつまでも
こうしていたい

いつまでも、いつまでも
回っていたい

けれども
ずっとこうしていることは
できないんだと
わかっていた

でも、一つ
ぼくの願いを
叶えてはくれないかい？

あなたの心の隅っこに
本当に隅っこでいいんだ

ぼくとの思い出を
留めてくれは
しないかい？

いつか歩き出す
あなたへ

かすかにでも
花が咲いていたと、
思い出に残して
くれたのならな

そんなことを
ぼくは思っていたんだ