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【詩】広がる

カサをさした
そして広がる

白くてきれいな
どこまでも広がるように

身振りで表現するなら
手を伸ばして
さらりとどこまでも
どこまでも

雨が降っているのかい?
いや、降っていない
でも、さすんだ

大きな屋根が
できていく

まるで地球を
おおいつくそう
と、いうかのように

日が強く差しこむと
どうだろうね?

本当の白に
なりそうだね

もしぼくらが
そのカサの下で
ゆっくりするなら

なんだか
夢について
語り出しそうだと
ぼくは思うよ

そのカサは
ぼくが目を覚ましだすと
いつの間にか消えていて
外はまだ暗かった

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