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【詩】花が咲いたよ

ぼくは心の中に
花が咲いていることに
うすうす気づいていた

けれども「ただの花」としか
思っていなかった

おぼろげなイメージで

いくつかのワードが
出てくるたびに

その花の存在感は
「ただの花」とはいえない
なにかを秘めているように
感じだした

特別な花だと
思えてきたんだ

もう少しその花に
向き合ってみよう
きっと大切な花かも
しれないから

ぼくは両手で
そっとすくいあげた

君は誰なの?
ぼくは心の中に
問いかけた

その花はちょこんと咲いた
一輪の小さな花だった

なぜ、ぼくの心の中で
咲いているんだい?

君にピッタリの
心の持ち主は
いくらでもいそうだよ

なぜぼくの心なんかに
咲いてしまったのだろう

君は静かに
ほほ笑んでいる

ぼくは気づいた

きっとぼくの花だから
ぼくの心の花だから

「見つけてくれて
ありがとう」

自分で言うのも
変な話だけれども
ぼくの花は
そんな言葉を返しそうだ

そして気づかされた
君は心の中で
支えてくれていたんだね

花よ、ありがとう
生き生きと
咲いておくれ

君は輝く
内なる光を
発するように

ぼくの心は同調し
温かくなる

君が生き生きと
咲いてくれたのなら
どんなにうれしいことだろう

そんなぼくは
君から笑顔をもらった

心の中には
花が咲くんだ

少なくとも
ぼくはそう思った

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