【詩】もくもくした君
もくもくした君は
地上に降り立った
ちょっと怒っている
ようだった
空は青く
もくもくした君は
きっと他のもくもくから
はぐれてしまった
のだろうね
もくもくした君は
ため息をついた
いや、怒りの吐息
かもしれない
すると近くにいた
落ちている葉っぱたちは
キャッと舞い上がった
もくもくした君の吐息は
つむじ風を起こし
葉っぱたちは
くるくる宙に浮かび
楽しそうだ
どうやら怒っているから
息を吹きかけたわけでは
なさそうだね
気晴らしに
つむじ風を起こし
葉っぱたちと楽しむ
その姿は
ちょっと自慢げだけれども…
(さあ、行かなきゃ)
君は空を見上げては
葉っぱたちに別れを告げ
仲間を追いかけ
行ってしまった
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