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【詩】太陽さんとぼくのくつ

ぼくは、
「さあ、行こう!」
と、前へ
繰り出したのなら

くつが片方脱げて
飛んでいってしまった

それは、
ひどい飛びようで
太陽さんにぶつかりそう
で、あった

もしも本当に
ぶつかってしまったのなら
きっと太陽さんは
メラメラ起こりそうだね

そしてそのくつは
太陽さんの熱で
溶けてしまい、

ぼくはすごくショックを
受けるだろうね

けれども太陽さんが
優しい方だったら

「代わりにこれをあげよう」

と、炎のくつを
くれるかもしれない

ああ、そのくつを
履くのなら
夜空を歩きたいな

ぼくが歩いているのを
見かけた人は
その炎のくつに
どきりとし、

「鬼火だ〜!」
と、ワイワイし、

悪いことが
起こりませんようにと
お祈りをするかも
しれないな

けれども。
ぼくはこのくつを履いて
聖火を灯したい
と、願う

その聖火はやがて
みんなの心に宿っては

この命の灯を大切にしようと、
ぼくは願いを込めよう!

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