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【詩】「なにか、書きたい!」

ぼくは詩を書こう
と、思った

けれどもなにも
思いつかなかった

ぼくの頭は
うんうん、ひねり出そうと
がんばった

けれどもなにも
思いつかなかった

でも、なにか
書きたかった

時間は
どんどん経っていく

ぼくはうんうん
言いながら
頭から詩を
ひねり出そうとした

ああ、ダメだ

ぼくには
なにもないのか?

でも、なにか
書きたかった

ぼくはふと
立ち止まった

なにか
書きたいのだろう?
書けばいいじゃん

ぼくはハッとした
なら、書けばいいんだ

たとえば空について
ただ漠然と
書きたいと思ったら
そのまま書けばいい

「空」

ほら、書けた
これではダメ
なのかな?

そうだよ
難しく考える
ことはない

空について
書きたいと思ったとき

「空」

と、書けばいいんだ

もし、もっと
書きたくなったら

たとえば
そうだな

「空は広い」
「空をなめてみたい」
「空がくもっているね」
とかとか

ほら、書けるじゃないか!

こうして
詩はつむがれていった

こんなことを
思っていたら

心は軽く
なっていった

よし、次はなにを
書こうかな!

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