【詩】雪だるまになっちゃった
寒くて
縮こまっていたら
雪だるまに
なってしまいました
外で突っ立って
いたから
そういうことは
ありげな話です
なぜか寒さにも
少し強くなった
気がします
だってこれ以上
縮こまることが
できなそうですし、
寒さを忘れた
雪だるまになりそうです
さて、これから
色々、いいことが
ありそうな予感がします
ほらほら、みんながやってきた
いやー、うれしいな!
バケツの帽子
ほうきの手
ニンジンの鼻
みんながぼくを
カッコよくなるように
色々してくれました
みんな優しいな
フフ!
でも、ぼくはこんな雪だるまで
いいのかな?
時は流れ
少々暖かく
なってきました
なんというかぼくは
とろけてきたような
そんな気がしてきて
しまいました
みんなは言っています
冬も終わりが
近いのかもね
そうしてるうちに
ぼくはとろけてきました
大丈夫
ぼくは人間に戻るから
ある子は言いました
雪だるまのほうが
可愛かったのにー
少し悲しげです
でも、人間のぼくも
嫌いなわけでは
なさそうなので
安心しました