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【詩】ボールペンの夢

ボールペンくんが
紙ひこうきのように
飛んでいく

そんなことを
ぼくは
思い描いた

ふわり、ふわりと

うっとり
眺めたいけど

ボールペンくんは
そう、飛んでくれるかな?

よし、わかった
任せてよ!

いや、たぶん
無理だろう

ボールペンくんを
紙ひこうきだと
思えばいいんだよ

ポワーン

ほらのんびりと
ボールペンくんは
飛んでいるよ

いや、それは
錯覚ではないか?

ほら、ボールペンくんは
紙ひこうきが
飛んでいるかのように

ふわり、ふわりと

いや、それは
紙ひこうきだよ

ボールペンくんが
紙ひこうきになって
飛んだんだよ

君の妄想には
ついていけないな

じゃあ、これはどうかな?

さあ、ボールペンくんよ
ふわり、ふわりと
飛んでおくれ

ここは夢の中、

ボールペンくんは
のんびりと飛んでいる

さあ、うっとりと
眺めたいだけ、
眺めるといいよ!

ボールペンくんは
心地良さそうに
飛んでいるよ

でもね、

紙ひこうきのようだけど、
紙ひこうきじゃないんだ

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