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【詩】たぬきくん(リメイク)
たぬきくんが
ポコンと、
お腹を出して
寝ていました
あ、なんか
気持ちよさそうだね…
ん?
そこは…
ぼくの場所じゃないか!
この場所を陣取って
特等席だと
言わんばかりに
寝ているじゃないか!
ねえ、君
起きてくれないかい?
そうしてくれないなら
お腹をツンツン
してしまうぞ!!
邪魔っけなので
ぼくはどかそうと
けしかけた
ねえ、起きてくれ!
そこはぼくの場所だ
いつまでも
寝ているというのなら
もう、ツンツン、ツンツン
手加減はしない
起きるのだ!!
そう言っても、
聞いているはずもなく
たぬきくんは
いびきをかいては
気持ちよさそうに
寝ているのだった
(はあ…)
たぬきくんは寝る
きっとそういう生き物なのだ