渋沢栄一著「論語と算盤」に見る失われし美徳~福澤諭吉を継ぐ新一万円紙幣の偉人~
今月になって新紙幣が発行された。
其の一万円札に採用された偉人が渋沢栄一である。
渋沢栄一は1840年3月16日に生まれ、1931年11月11日迄を生きた我が国の実業家であるが、其の貢献は凄まじいものであった。
渋沢は農民から武士となり、幕臣を経て明治政府の官僚も務めた。
退官後は実業家となり、みずほ銀行、東京商工会議所、東京証券取引所、日本製紙、東京ガス、ISUZU、大日本印刷、日本経済新聞、東京海上日動、JR東日本、東京電力、キリン、日産化学、東京製綱、帝国ホテル、サッポロビール、アサヒ、富士通、川崎重工業、京阪など、約500の企業・団体の創設、経営に関わったのだという。
此の様な渋沢栄一は「日本資本主義の父」とも呼ばれ、近代日本の発展に大きく貢献した人物なのである。
此の渋沢栄一の著書として有名なものが「論語と算盤」だ。
本書は渋沢栄一が執筆した訳ではなく、渋沢の講演内容を纏めたものであるという。
本稿では、「2010年2月10日『現代語訳 論語と算盤』(渋沢栄一 守屋淳=訳)ちくま新書」を参考に、現代の我々が学ぶべき、取り戻すべき精神を考えたいと思う。
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