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子宮移植
おはようございます(^ ^)クマです!
昨日は子宮体がんになった方の不妊治療についてまとめていきました。
子宮体がんでは、挙児希望がある場合、ホルモン療法を行うことことが治療の第一選択となりますが、効果がない場合には子宮を摘出しなければなりません。
子宮を摘出してしまうと妊娠は確実にできなくなってしまいます。
では、挙児希望があるのに子宮を摘出してしまった場合、絶対に子供を持つことができないのでしょうか。
例えば、代理母などを行えば妊娠は可能です。
しかし、日本では卵子提供や代理母出産に関する法律が整っていないため、
第三者からの卵子提供や代理母出産は自主規制されています。
では子宮移植はどうでしょうか?
実際、子宮移植を行っている国があるの?ちゃんと妊娠・出産できるの?
そこ気になりませんか?
今日は子宮移植についてまとめていこうと思います。
◎子宮移植とは
子宮移植とはドナーから子宮の提供を受け、その子宮を移植する方法です。
本来の臓器提供は生命維持を目的として行われていますが、子宮移植は妊娠出産し児を得ることを目的としています。
子宮は生命維持には関係のない臓器なので、子供が欲しいというQOLの向上のために実施されることです。
◎子宮移植で児を得るには
移植した子宮で児を得るには、移植した子宮がしっかりくっついたかを確認し、その後、夫婦の凍結胚を移植します。
他人の臓器を移植しているので拒絶反応が起こってしまう可能性もあります。拒絶反応は子宮を移植してすぐにはおこらなくとも、妊娠後に起こってしまうこともあるため、妊娠した場合は厳重な管理が必要になります。
また、出産も通常の陣痛による子宮へのダメージを避けるために帝王切開にて出産します。出産後には移植された子宮を摘出することも考慮されます。
◎実際に移植した子宮でに妊娠・出産は可能なのか
2000年にサウジアラビアにおいて世界初の子宮移植が行われました。移植後に月経が認められたものの子宮がしっかりくっついていなかったため、壊死などが起こってしまい子宮は摘出されてしまいました。
その後2011年にはトルコで、移植した子宮で初めて妊娠報告がされました。しかし、妊娠初期で2度の流産となり、妊娠継続はできませんでした。
初めて出産報告がされたのは2014年です。ドナーは61歳の閉経後の女性だったそうです。閉経後の子宮でも拒絶反応などの副作用が出なければ妊娠や出産は可能なようです。
それ以降も6例の出産報告がされているようです。
◎日本で子宮移植は可能?
日本での生体ドナーは原則親族に限られているそうです。
親族とは6親等内の血族、3親等内の姻族、配偶者のことです。
死体ドナーからの移植は現時点では心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球であり、今の法律が変わらない限り子宮の臓器提供はできないことになります。
よって現時点では親族から子宮の提供を受けて移植するしか方法はなさそうです。
アメリカやアジアでも子宮移植は実施されています。
確実に子宮を欲している方はいます。需要があることなので今後の法改正や制度の充実に期待したいところです。
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