鯨野世太郎(Cinnabar7)

主にポートレートを撮っているアマチュアカメラマンです 撮影自体が好きなので、ポートレート撮影の予定がない日は風景、スナップなども撮ります 活動の中心は首都圏ですが遠征もします 情緒的な写真やムードのある写真を狙う事が多いです

鯨野世太郎(Cinnabar7)

主にポートレートを撮っているアマチュアカメラマンです 撮影自体が好きなので、ポートレート撮影の予定がない日は風景、スナップなども撮ります 活動の中心は首都圏ですが遠征もします 情緒的な写真やムードのある写真を狙う事が多いです

最近の記事

「エモい」についての考察

この記事を書くきっかけ 不用品の整理の際、長年仕舞い込んでいたワイヤレスマイクの動作確認を行うためにPCの音楽をワイヤレスマイクで送信し、ラジオで再生したところ、音質が悪いのに懐かしいような何とも言えない、とても「エモい」雰囲気の演奏になり心地よく感じ不思議に思いました。同様にエモいと感じさせる写真は、鮮明で高精細な写真である必要はなく、むしろボケてたり、粒子でざらざらだったり、色が偏っていたりと鮮明とは対極的であるということとよく似ていると感じました。 一体これらがエモい

    • 現像プリセットの分析・再現チャレンジ

      きっかけ デジタル画像の利点として、自由に色調やトーンを調整でき、結果もすぐ確認できるということがあり、現像ソフトが世に現れた時から「これは楽しい」と思いながら触ってきました。触っていく中で体得してきことを、改めて言葉に出して、まとめることで発見があるのではないかと考えました。もちろん、自分だけのためであればメモ帳アプリにも書いておけばいいものですが、僭越ながらご覧になる方々にとっては、情報共有が目的となります。 前提 私の現像環境は以下の通りです。 M2 MacMi

      • ライブ撮影を愉しむ

        前置きふとしたきっかけでライブの演者さん(地元の音楽学校の生徒)と知り合い、撮影を依頼されたことがきっかけで、ライブ撮影に熱を入れていました。当初は、風景や猫専門で人を撮る経験もなかったので、写真もジャンルが色々あるのになんで俺?と思いながらドキドキ緊張しながら撮影したことを思い出します。おかげで最初のとっかかりにハードルがあるジャンルにもかかわらず、その演者さんから横の繋がりが連鎖的に広がっていき、のめり込んでいました。 現在はライブを撮る機会はめっきり減ってしまったのです

        • コミュニティへの向き合い方について思うこと

          写真を趣味とされている方のコミュニティ(SNSのほか撮影会や合同展なども含みます)への向き合い方について、自身が気をつけていることや気になったことを内省と整理を兼ねて文字に起こしています。写真撮影に関する例えが多いですが、人や集団への関わり方や、情報の信頼性を問う視点として、普遍的な思考を意識して挙げたつもりです。 14の思うこと1. 現実世界はグラデーション SNSは物事を白黒にわけてしまう論法だらけです。しかし多くの人は真っ黒でも真っ白でもなく、白と黒の中間にいます。

          アマチュアポートレートカメラマンが美人画を見て思ったこと

          はじめに私については、絵画に関しては全くの素人であり、的外れな思い込みなども多分に含まれている可能性があります。見当違いなどありましたら、どうかお手柔らかにご指摘いただければと思います。 この記事を書こうと思ったきっかけ先日、下北沢のギャラリーHANAにて開催の「鶴田 一郎 美人画展」に行ってきました。私のようなアラフィフ世代ではノエビア化粧品のCMの美人画イラストを描いていた人というとピンとくるのではと思います。絶妙なBGMの選曲と相まって、スタイリッシュで格好いいCMで

          アマチュアポートレートカメラマンが美人画を見て思ったこと

          【写真表現】自分の軸を探し出すことについて

          目的 2024年の抱負の中で「自分の軸を探し出す」ということを書きました。 SNS写真界隈でよく言われる「世界観を構築する」ことに繋げていくことが目的なのですが、まだ自分は色々なことにチャレンジして、気づきを増やし、腕を磨いていく段階と思っており、自分でその可能性を狭めてしまうようなことはしたくありません。かといって客観的に見てブレブレで何をしたいかわからない状態からは、卒業したいとも考えています。なので、それを両立できるような中心軸を設けたいと思ったのが理由です。 自

          【写真表現】自分の軸を探し出すことについて

          本年の抱負(写真編)

          月一度以上のペースで芸術鑑賞 良質のインプットを得ることがセンス向上に効果ありと経験的に認識しています。 写真展や絵画館賞、映画鑑賞など、写真に限らず、良質の作品の鑑賞を短期集中ではなく継続的に足を運ぶことで、作品について考えたり、発想を得たり、感覚としてインプットすることを継続したいと思います。 月一度以上のペースでnoteで情報発信 蓄積した思考を、他人が読むことを想定して「書き出して整理する」振り返りを行うことで、単に考えているだけでは気づかなかった、新たな発見が

          本年の抱負(写真編)

          パースと歪みと圧縮効果の関係(続編)

          よろしければ前回、記事も合わせてご参照ください。 https://note.com/kujirano_setaro/n/n67a219b7f7cc 奥行方向のパースによる歪み(視覚との不一致)に対しての検証です。 写真のような簡易的な実験器具を準備しました。 色々雑でツッコミどころ満載ですが、検証はできると思うので許していただければと思います。 これを真上から撮影し、どのように写るか検証します。 カメラから見て奥から順に9cm/7cm/5cm/3cmとなっています。

          パースと歪みと圧縮効果の関係(続編)

          モノクロ用カラーフィルターにチャレンジ

          昔からやってみたいと思いつつ、なかなか手が出なかったことにチャレンジしました。中古のモノクロ写真用フィルターが今ではとても安いことを知り、最近になっていろいろな色を(基本色全て?)手に入れましたので、これを試しました。 私にとってのモノクロ用カラーフィルター 現像ソフト上のモノクロでのカラーフィルターシミュレーションはこれまでから使っていますが、本物を使うのは初めてだったります。現像ソフト上で使った感じでは、言語化困難な写真のムードに対して効果があり、しかも第三者にわかり

          モノクロ用カラーフィルターにチャレンジ

          パースと水平と歪みの密接な関係(ビギナー向け)

          この記事を書いたきっかけ SNSの写真界隈では「広角で人を撮ってはいけない、顔が歪むから」や「水平が出てないから下手くそ」みたいな話題は定期的に現れて炎上し、また忘れた頃に出現するを繰り返している様な気がします。これは正しいとも言えるし、そうとも限らないと言えると個人的には思います。しかしながら、このような減点法的なものの見方は往々に視野が狭くなりがちであり、本来はいくつもの要素の相互作用の理解が必要な写真において、「XXだからNG」だけで思考や理解が止まってしまう。という

          パースと水平と歪みの密接な関係(ビギナー向け)

          ID設定のススメ(Godoxユーザー向け)

          IDとチャンネルの違いチャンネルはテレビのチャンネルやラジコンやトランシーバーのチャンネルと同じ概念です。ワイヤレスストロボのチャンネルが重なると混信してしまい、他の人のトリガーでストロボが発光したりします。このためチャンネルをデフォルト(1)から別の数字に変えることがおすすめですが、水族館貸切の撮影会などはワイヤレスを使う人数があまりに多く、また廉価機種では16chまでしか選べないこともあり、例えば7などにしていても他の人のコマンダーに反応してしまうことがままあります。重な

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          見えないウォーターマークのドロップレット化

          ドロップレットの作成 ファイルをドラッグ&ドロップするだけで一括で見えないウォーターマークを埋め込むスクリプトを作りました。 ドロップレットの処理は以下を参考にさせていただきました。 コード on run tell application "Finder" beep display alert "ドロップレット形式です。ファイルをドラッグ&ドロップしてください。" as informational return

          見えないウォーターマークのドロップレット化

          見えないウォーターマーク(macOS)を使ってみよう

          見えないウオーターマーク(Invisible Watermark)とは目に見えるロゴなどではなく、見えない情報を画像に埋め込むという技術です。 実際にはわずかに画像の見た目も変化しているのですが、ほとんど知覚できない形で情報を埋め込みます。 情報を取り出す際はQRコードの様にソフトウエアで情報を取り出します。 オープンソースのツールを見つけました。 専門知識がなくてもなんとか導入できるヒント程度に手順を解説します。 手順手順1 HomeBrewを使える様にします Home

          見えないウォーターマーク(macOS)を使ってみよう

          色温度変換フィルターを使ってみる

          久しぶりにフィルムで撮影することになり、デジタル化で宝の持ち腐れとなっていた色温度変換フィルターを引っ張り出すことにしました。 タングステンフィルム(CineStill 800T)の手持ちがあるのですが、スタジオ撮影でも日中では真っ青になってしまいそうなので、事前に目安を計算してみることにしました。 フィルターによる色温度の補正効果を知るにはもともとのケルビン(K)単位では簡単には計算できませんが、ミレッド※(mrd)単位に変換すると足し算、引き算で計算できます。 計算結

          色温度変換フィルターを使ってみる

          末長澄華展を振り返って(続編その二 総括)

          気づいたことが記憶に新しいうちにまとめようと思っていましたが、移り気な性格が災いし、気づいたら1年近く経過していました。 ※過去投稿の続編となっております。 第一回「末長澄華展」を振り返って(前編) 第一回「末長澄華展」を振り返って(続編その一) 出展期間中の運用・活動 SNSでの宣伝活動 直前1ヶ月くらいと、開催期間中は概ね毎日各メンバーで宣伝活動を行っていました。公開時期とハッシュタグを決める等はしましたが、基本的に各人の自由な形で行っていました。しかし投稿のコ

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          被写界深度内に主題と何かを収めたい!(焦点距離との”意外な”関係)

          想定読者被写界深度とは何かを調べに来た方→混乱する可能性があります。他の方の記事をご参考にお願いします。 レンズを広角にすれば被写界深度は深くなるか?と聞かれて、そんなの当り前だよ、という方→想定読者となります。 きっかけモデルさんと喫茶店に入り一服をした際に、正面でソーダを飲むモデルさんを撮りたくなりました。喫茶店は暗く、ISO3200でも絞りを開かないとブレてしまいます。当然、被写体ブレもします。 モデルさんとの距離が近いこともあり、被写界深度も浅くなり、ソーダとモデル

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