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院試浪人(院浪)のすべて

こんにちは。東大京大ナビです。院試シーズン真っ盛りですね。来春からの進路が決まった人、決まらなかった人、両方いると思います。
決まらなかった人は秋冬に入学試験を実施する大学院に出願する手もありますが、目当ての専攻・研究室がない場合は院試浪人の選択を取る人も多いと思います。
しかし、院試浪人についての情報は限られていて、なかなか手に入らないですよね・・・。
そこで今回は院試浪人の経験者である筆者が、自身の経験や周囲の浪人経験者の話を踏まえて、院試浪人の特徴や浪人中の過ごし方、浪人後の院生生活まで、「院試浪人のすべて」を語りたいと思います。


院試浪人の特徴(大学受験の浪人と比較して)

私の意見としては、同じく一年遅れるのなら、大学受験で浪人するよりも、院試浪人する方が価値があると考えています。詳しくは以下の記事の通りですが、「進学先で できること/得られるものの違いがより大きい」のが主たる理由です

一般に浪人率は低いが東大院には割といる

大学受験と異なり、浪人してまで大学院に入る人は少ないです。あまりデータはないようですが、様々な方の経歴を見るに、院試での浪人率は5%程度だと思います。
理由としては①そもそも倍率が低く落ちにくい、②試験実施時期が分散していて併願しやすい(全落ちしにくい)、③周りが就職するので社会に出るのが遅れるのを躊躇う、④両親などの生活費出資者の理解を得にくい、⑤大卒と院卒では、高卒と大卒ほど将来のキャリアに違いが生じない、⑥周りに経験者が少なく院試浪人のイメージが描きづらい、このあたりでしょうか?
倍率が低い場合、頑張って勉強したけど落ちた、というケースは少なく、勉強に身が入らず落ちたケースが殆どなので、そのような人は院試浪人せずに就職に切り替えるのでしょう。
ただ、東大院では院試浪人経験者をちらほら見かけます。おそらく10-15%くらいではないでしょうか。東大院は倍率が2倍を超える専攻も少なくなく、逆ロンダ(東大より"学歴"の低い大学院に進学すること)に抵抗がある東大生を中心に院試浪人を選択しています。

浪人成功へのタイパ・コスパは良い

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