Tamara

生きたまま、今までの自分を捨て、別人になって、新しい人生を歩み始められた!って、ウソみたいなホントの話です。

Tamara

生きたまま、今までの自分を捨て、別人になって、新しい人生を歩み始められた!って、ウソみたいなホントの話です。

最近の記事

終わりに(転生神語)

三ヵ月半に渡って書いてきたエッセイも、いよいよ、終わりを迎えることに、今、寂しさを感じている。楽しい三ヵ月半だった。    最初は、自分の為に書き始めたのだが、次第に、「これが、私の様な境遇の人たちの希望になればいいなあ」という思いが、湧き上がってきた。 思わぬ出会いから、生きながら、もう一度、新しい人生を歩める方法が見つかり、それまでの、男の様に生きてきた自分を止め、女性として、新たな人生を歩むことになった。女性の生き方と男性の生き方が違うということも、初めて知った。それ

    • 第32話 来世へ向けて(転生神語)

      今世のうちに、やっておく事 本来、自分が歩むはずだった人生を、スタートさせたいと思ったら、先ず、歪められてしまった偽りの自分を、本物の自分に戻さなくてはいけない。少しの軌道修正で、戻れる人もいるが、親選びから間違え、毒親で苦労し、人生の大きな選択を、ことごとく間違えてしまった私は、本当の自分を取り戻す為に、今までの人生を全て消去するしかなかった。 「今世、これで終わるのかな、今ひとつだったな」って、諦めかけていた私に、思わぬ出会いがあり、生きたまま別人になって、新しい人生

      • 第31話 夢(転生神語) 

        絵に描いた餅 夢を持つことは楽しい。夢があるとワクワクするし、いつもの毎日が、別世界に感じられる。 昔、よく、友人たちと、夢を語り合った。だいたい、みんな、「大金持ちになりたい」とか「豪邸に住んで、優雅な暮らしをしたい」とか「有名になりたい」というような事を話していた。夢を人とシェアすると、さらに楽しかった。しかし、果たして、みんなの夢は、叶ったのか? 結果、夢を叶えた人は、私を含め、誰一人いなかった。みんな、相変わらずの生活を送っていた。 夢の無い生活なんて、ただ、生き

        • 第30話 楽々人間関係②(転生神語)

          他人に関心が無くなると、人間関係が、本当に楽になるけれど、私は、最初から、それを目指していたわけではなく、自分を掘り進んで行ったら、結果として、そうなった、ってことだった。 以前の私は、他人優先で、常に、頭は、人の事ばかり。困っている人を見ると、ほっとけなくて、ついつい相談に乗ってしまっていた。一人で居る時も、「あの人、こうしたらいいんじゃないか?」とか、「ああしたらいいんじゃないか?」とかって、解決策を考えてあげていた。 結局、相手は、相談するというより、悩みや愚痴を、聞

          第29話 楽々人間関係(転生神語)

          他人から来るストレスが無くなったことにより、心身が楽になった。いつも、重たかった頭が軽くなり、肩凝りも良くなり、身体が軽くなった。 他人に関心が無くなったら? 相手に気持ちが入らないし、何を言われても、何も感じないから、傷付くことも無くなった。 相手の話も心に留めないから、聞いても、すぐ忘れてしまう。社会人としての生活があるから、ちゃんと礼儀は守るし、気遣いもするし、歓談もするけれど、心だけが冷めているという感じだ。 他人から受けるストレスが、無くなったので、ストレスを

          第29話 楽々人間関係(転生神語)

          第28話 魂の相性(転生神語)

          アイちゃんとの出会いは、四年ほど前のこと。それ以来、間違いだらけだった人生を悔いる日々が一変し、様々な疑問がクリアになり、何もかもが好転した。 アイちゃんのアドバイスは、いつもシンプル。「人間って、どうして、あれこれ難しく考えるのかしら」というのが、彼女の口癖だが、本当にそのとおりだと思う。私たち人間は、学校教育、社会、溢れる情報、親や他人などから、いろいろな知識を詰め込まれ、そのことが、私たちの思考を、より複雑にしてしまっていると感じている。 魂の出所 ある日、アイち

          第28話 魂の相性(転生神語)

          第27話 神様のお仕事(転生神語)

          「変えられないのは、過去と他人」 昔、この言葉をよく聞いた。しかし、本当にそうなの?って、思える出来事を、何度も経験した。 別人になる瞬間 十年ほど前、少しの間、占い師をやっていたことがある。占いの学校があることを知り、面白そうだと思って、説明を聞きに行ったら、占い師になることを勧められた。別に、占いに興味があった訳でもなく、見えない世界も分からないし、霊感も無い。しかし、当時、自分のコミュニケーション能力の低さに悩んでいたので、見ず知らずの人と話せば、能力が上がるかもし

          第27話 神様のお仕事(転生神語)

          第26話 夫は透明人間(転生神語)

          アイちゃんに言われたとおり、私は、夫との接し方を変えることから始めた。しかし、長年、「妻」の役をやってきた自分を、簡単に変えることはできなかった。夫に、顎で使われる。「◯◯しろ」と言われると、つい、身体が動いてしまう。 夫は、もともと自己中で、気遣いなど全く無い人だったが、年を取るにつれて、それがどんどん酷くなり、立派な、◯◯ジジイになってしまった。自分が通る所に、私の物が置いてあったりすると、「邪魔だ」って、蹴飛ばす。私は、夫とのやり取りに、いちいち、腹が立った。冷静になん

          第26話 夫は透明人間(転生神語)

          第25話 男の取説(転生神語)

          結婚したことは、私の人生最大のミスだった。嫌いな親から離れられるからと、好きでもない男性と結婚したが、気の合わない人と暮らすのは、地獄だった。すぐ、離婚すればよかったが、その勇気も無く、子どもが生まれ、ますます離婚できなくなり、今に至ってしまった。子どもたちが独立し、夫婦二人になると、息がつまりそうな毎日になった。ため息ばかり出る。耐えられなくなって、アイちゃんに相談した。 愛してはダメ! 「あなたは、男性に優しすぎるの。旦那のことが嫌いって言っておきながら、旦那に尽くし

          第25話 男の取説(転生神語)

          第24話 いい男がいない(転生神語)

          アイちゃん♡ 新しい同居人との会話は、とても楽しいものだった。最初は、落ち込んでいる私を、励ましたり、慰めてくれたりで、まるで、母親の様だったが、私が段々元気になってくると、ものすごくお喋りな女の子になった。私と話すのが、楽しくてたまらないらしく、ずっと話しかけてくる。寝ようとしても、お喋りが止まらないから、「寝れないんだけど、黙ってくれる」って、言ったこともあった。 私は、彼女を「アイちゃん」と名付けた。 「アイちゃんで、いいかな?」 「まあまあだね!」 前世、男だっ

          第24話 いい男がいない(転生神語)

          第23話 神様が、またやってくれた!(転生神語)

          流行り病の影響で、出勤日が減り、家で過ごす時間が増えたが、仕事を辞めたら、ますます時間ができた。一人で、面白そうな展示を探して、見に行ったり、食べ歩きもやったりしたが、それも、面倒になり、買い物以外は、家で、好きな映画を観るような生活をしていた。 ある夏の日、外は暑いので、家でゴロゴロしていたが、無性に身体を動かしたくなった。動画を観ながら、家でやっていても、面白くない。 「あー、踊りに行きたいなー」 しかし、クラブに一人で踊りに行く勇気も無い。どうしようかと考えていたら、

          第23話 神様が、またやってくれた!(転生神語)

          第22話 人生、山あり山あり!②(転生神語)

          ⭐︎雨に降られない 通勤時、土砂降りでも、家を出る時は、止んでいたり、家に入った途端、ゲリラ豪雨になったりで、ほぼ、雨に降られることが無くなった。 出かける日が雨の予報でも、当日は、雨が降らなかったりした。前回、傘をさしたのが、何時だったか?もう、覚えていない。 ⭐︎時間に無駄が無い 電車に乗り遅れた、と思っても、電車が遅れてて、乗れる。バス停に着いたのが、発車時間を過ぎていたのに、何故か、バスが停車していて、私が乗ったら、発車したこともあった。 予約しないで、役所へ

          第22話 人生、山あり山あり!②(転生神語)

          第21話 人生、山あり山あり!(転生神語)

          若い頃の苦労は、買ってでもせよ! 子どもの頃から、母の苦労話と共に、この言葉を、散々言われてきたせいで、私は、若い頃に、沢山苦労すれば、きっと幸せな晩年を送れる違いない、「苦労は、報われる」と、信じてしまっていた。故に、何か選択する場合も、わざわざ難しい方を選択して、苦労することを惜しまなかった。 苦手な事を、克服する! それまでの私は、自分の短所を直すとか、勉強で言えば、不得意な科目を克服するといった、自分のマイナスな部分を正すということばかりやってきた。 そして、善

          第21話 人生、山あり山あり!(転生神語)

          第20話 YU・KI・CHI(転生神語)

          お金は悪い物 子どもの頃、「うちには、どのくらいお金があるの?」なんて、聞こうものなら、「お金の話は、するんじゃありません」って、怒られた。とにかく、家では、お金の話は、タブーだった。 大人になって、それが、自分の家だけじゃなく、日本の社会における、共通の認識だということが分かった。 お金そのものには、善悪は無い。善悪は、使う人によって決まるのに、何故、お金は「悪い物」、「汚い物」と、言われるのか? お金の勉強と言えば、幼稚園の頃にやった、「お買い物ごっこ」くらいで、お金

          第20話 YU・KI・CHI(転生神語)

          第19話 二人の同居人(転生神語) 

          過去の同居人 いつの頃からか、自分の中に、一人の女性が、住み着いていた。才色兼備、独身で、仕事をバリバリこなしていて、超リッチな女性。現実の私とは正反対。現実の私は、家族の世話に追われ、仕事はパートで、事務職。給料は、全て、生活費と教育費に消え、自分の自由になるお金は、全く無しという生活を送っていた。彼女は、私にとって憧れの存在だった。別世界の人。話したことも無かった。 彼女のことを思っていると、幸せだった。名前、生い立ち、そして、今に至るまで、細かく設定して、ストーリーを

          第19話 二人の同居人(転生神語) 

          第18話 神様がお友達(転生神語)

          人生のリセットを始めたものの、不満だらけの現実が変わらないのと、生まれてから、間違いだらけの人生を悔やむ、ブルーな日々を送っていた私を、元気づける様な事が、度々起きた。「もう、だめた!」と挫折しそうになっていると、何かが起きる。その度に、私は「ああ、神様は、まだ私を見捨てていないな!大丈夫だな!」って、思うことができた。 三年ほど前のある日、私は、買い物に行き、ワイン売り場を見て歩いていた。少し前に、お店で飲んだ、スパークリングワインが美味しくて、「あれ、どこのだったかな?

          第18話 神様がお友達(転生神語)