読書の記録 アガサ・クリスティー 松下祥子訳『パディントン発4時50分』
何年か前、朝の番組で週に1冊、本を紹介してまして。そのときに『そして誰もいなくなった』を紹介するために読んだのが私の初アガサ・クリスティー体験でした。あれから数年経ち、月に2回ほど東京へ旅することとなり、旅のお供を欲した私は再びアガサの手を借りることになりました。
電車で読むつもりやったので、やっぱり電車関連の作品を選んでしまうのは必然といえる。電車というか列車かな。一時的に並走する列車の車窓越しにミセス・マギリカディは殺人現場を目撃してしまいます。現代ならスマホで動画撮影して解決されてしまう案件ですが、スマホの無い時代にそういうわけにはいきません。ミセスの話は誰も信用してくれないし、ばばあはこういう寝言おっしゃるよね〜と相手にされやしないんですが、ここで登場するのがミス・マープル。アガサのミス・マープルシリーズ第7弾だそうです。ミス・マープルは体を悪くしてるからあまり動けないし本編でもほとんど活躍せず、最後の最後にだけ出てきて美味しいところをさらっていく感じなんですが、その洞察力推理力にはむむむと唸らせるものがあります。あと、小狡いところが猫みたいでかわいい。かわいいおばあちゃん好きやねん。
あとはミス・マープルの代わりに動き続ける家政婦のルーシーが聡明すぎて身の回りの男どもから求婚されまくるんですが、僕もこの場にいたら確実に求婚したいけど結局自信が無いから檻の中に閉じこもっていじけながらその想いを文字におこすんだろうなと思いました。
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