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#ショートショート
素人が音楽系小説を書いてみる「かつて王子と呼ばれた男」
目が見えないという事はハンディキャップと捉えられがちだが、案外そうでもない。その代償なのか、むしろ聴覚が発達し”肥えた耳”の持ち主になる可能性もある。というのは、僕の願望に過ぎないけどレイ・チャールズにスティービー・ワンダー、古いけどホセ・フェリシアーノ・・等偉大な盲目のミュージシャンはそこそこ居る。
残念ながら自分は楽器を演奏するわけではないし、歌詞を書いたり曲を作るわけでもないが、子供の頃か
掌編小説を書いてみる 昭和歌謡愛好会in渋谷
頭の中で「ガラスの観覧車」という曲が流れる。あの「真夜中のドア」でも知られる林哲司作曲及び歌唱、そして売野雅勇作詞のこの曲は、「ハチ公物語」という映画の主題歌。今早歩きで向かっているのが待ち合わせ場所であるハチ公前広場ゆえの<脳内選曲>というわけだ。石野真子も歌ってたっけ。少しずつあの像と、馴染みのある二人が人ごみの中からはっきりと見えてくる。
「あ、来ましたね清貴さん」
昭和歌謡愛好会のリー
素人が短編小説を書いてみる・「宇宙人による地球人の観察記録」
我々の惑星の宇宙人は地球人と変わらぬ外見を持ち、調査の為に地球人に紛れ地球で普通に生活している。ここ十年極東に位置するニホンという国では年季の入ったハリウッドスターを宇宙人と設定し、普通に生活する彼の内面をナレーションで表現するコーヒーの「シーエム」がテレビで流れているようだが、あれは完全に我々の真似としか言いようがない。以下は、我々が生活する中で気付いた地球人の特徴等について簡単に書いたものだ。
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