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人はあなたを一面だけで判断するから、長所を見てくれる環境に移ろう(『詩経』小旻篇)

今回取り上げるのは『詩経』小旻篇からの言葉。

其の一を知って、其の他を知ること莫し
(読み:ソのイツをシって、ソのタをシることナし)

『詩経』小旻篇

世の人々は物事の一面を知って、それ以外の面を知ろうとしない、という意味。

物事を一面で判断してはならない、ということですね。

それと同時に、周囲は物事を一面でしか判断していない、ということでもあります。


物事には色々な面があります。

良い面もあれば悪い面もあり、それをどのように使うか、何に使うかによって評価は変わってくるものです。

これは人間も同じです。

ある人からみたら欠点かもしれないことでも、別の人から見たら長所かもしれません。

今の仕事や環境で評価されなくても、別の仕事や環境に移れば、今よりもずっと評価されることだってあります。

大事なのは、自分が評価される場所・状況で活動することです。

多くの場合、人は物事を一面でしか判断しません。

ある特定の部分のみを切り取ってその人を判断し、勝手にレッテルを貼ります。

自分のことを正当に評価してくれる人は稀です。

であればこそ、自分を評価してくれる仕事や環境を探してそこに移る方が、自分も相手も幸せになれるのではないでしょうか。

いきなり転職や引越しをするのは大変な決断になってしまうので、まずはバイトや副業を始めてみたり、現地を見学して雰囲気を確認してみるのが良いと思います。

其の一を知って、其の他を知ること莫し
(読み:ソのイツをシって、ソのタをシることナし)

『詩経』小旻篇

人は物事を一面でしか理解しようとしないという言葉。

周囲の人は基本的にあなたの一面しか見ていません。

仕事などで評価されなかったとしても、それは相手が見たあなたの一面に対する評価でしかありません。

たまたまそこの環境ではうまくいかなかっただけのこと。

決して自分を必要以上に責めたり、自信をなくしてはいけません。

あなたが活躍できる、必要とされる場所は、必ずあります。

まずはお試しで新しい環境探しを始めてみましょう。

世界は思っているよりも広いのですから。


中国古典が初めてという方には、分かりやすい現代語訳・原文・解説で楽しく読める「ビギナーズ・クラシックス」シリーズがおすすめです。


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凪平コウ@古典・歴史愛好家
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