美しき少年 小碓命(倭建命)登場! 景行天皇 其の七 神話は今も生きている ことの葉綴り五一九
葉月お朔日の朝の光
おはようございます。八月に入りましたね。
真夏、熱中症にも気をつけて過ごしたいですね。
さて、巳の日の母倉日のお朔日、朝、まだ気温が三十度になる前に、お参りして参りました。
お天気も良く朝日が美しかったです!
noteで出会った皆さんも、佳き夏でありますように!!
写真は、その朝の光の“おすそ分け!です(^^)
さて、今日も神話の物語に入ります。
現在は、『古事記』より、中つ巻の景行天皇(けいこうてんのう)のお話に突入しております。宜しくお願いします。
<訂正とお侘び>
にて、第十二代、景行天皇から太子(ひつぎのみこ)こと皇太子の名を拝命したのは
大碓命(おほうすのみこと)
若帯日子命(わかたらしひこのみこと)と、
五百木入日子命(いおきのいりひこのみこと)
と、記載しましたが、
小碓命(おほうすのみこと)
若帯日子命(わかたらしひこのみこと)と、
五百木入日子命(いおきのいりひこのみこと)
でした。失礼致しました。すいません!!
<ことの葉綴り>ご案内
この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。
疑惑を抱く父
八十柱の御子をもうけた第十二代、景行天皇(けいこうてんのう)。
三野(美濃)の美しき姉妹を妃にするために、御子の大碓命(おおうすのみこと)に、迎えにいくよう命じられました。
ところが、大碓命は、美人姉妹の兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)に惚れて我がものとして、天皇には、偽物の“兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)“を差し出し、命に背き裏切ったのです。
景行天皇(けいこうてんのう)は、“偽物”に気づかれて、いっさい手を出されませんでした。といって、何も文句もなく過ごされていたわけではありません、
胸の中では、大碓命(おおうすのみこと)への、疑惑や不信が、もやもやと渦巻いていたのです。
兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)は、やがて大碓命(おおうすのみこと)の子をもうけます。
大碓命(おおうすのみこと)は、毎日の儀礼である、朝餉の儀にも、夕餉の儀にも一切顔を見せなくなりました。
景行天皇の大碓命(おおうすのみこと)への、不信感はさらに強まります。
「よからぬことを企てているのではないか?」
とはいえ、だれかれに相談するわけにもいきません。
美しき少年、小碓命(をうすのみこと)
あるとき、景行天皇(けいこうてんのう)は、大碓命(おおうすのみこと)の同母弟の小碓命(をうすのみこと)に、その本音を打ちられたのです。
「いったいどういう理由で、そなたの兄(いろせ)は、朝廷の大事な儀礼である朝と夕の大御饌(おおみけ)の会食にも出てこぬのか?! そなたが、兄、大碓命(おおうすのみこと)を、慰撫して会食に出るように、ねぎ教えさとすのじゃ」
ははーかしこまりました。
このとき、小碓命(をうすのみこと)は十五の美しき少年だったようです。
美しき少年は、兄の裏切りもすでに知っていたのでしょう。父である天皇の命を、まっすぐに、あまりにもまっすぐに受け止めたのでした。
そのことが、小碓命(をうすのみこと)の運命を大きく変えていくことになるのでした。
―次回へ
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