【全体まとめ】 日高村での2週間は、東京での日々を客観視できるとても良い機会になりました。人々の温かさや景色の美しさ、空気と水と食べ物の圧倒的な新鮮さ。村の日常すべてが、私にとっては贅沢な体験の連続でした。 受入先の日高みよし農園さんで合計10日間、滞在中多くの時間をビニールハウスの中でトマトの収穫作業をさせていただきながら過ごしました。出勤初日に頂いたフルーツトマトは衝撃的な甘さで、全身に電流が走った驚きをよく覚えています。 三好さんからトマト作りにまつわるお話や日高で
【12月2日(土)】 帰京目前となった休日。 村内で野外パフォーマンスイベント開催が実現。 村内の子どもたちをはじめ、村外からもご家族連れでいらしてくださった方もおり、 副村長さんや地域おこし協力隊、学校の先生、アーティストさんなど総勢約50名もの 予想を上回る方々が集まってくださった。 AIR日高村のことを研究テーマにして卒業 論文を書いている高知大学の山城さんにもサポートしていただけたことがありがたかった。 パフォーマンス後には、かよ
【11月25日(土)】 滞在がスタートしてから初の休日。 愛媛県松山市在住のダンサーの友人が1歳になる 息子を連れ、日高村まで遊びに来てくれた。 彼女が運転 する車で日高村を周遊。 とまととで合流してから 名古屋沈下橋まで行き、仁淀川を眺む。 仁淀ブルーのことを噂には聞いていたのだが、想像以上 の美しさに思わず声が出た。 お食事処「ミライエ」で絶景を眺めながら昼食を いただく。新鮮な空気やダイナミックな景色に興 奮する子と同様に、終始
【出勤日】 11/20~11/24、11/27~12/1 合計 10日間 平日週5日 8~16時頃まで。毎朝とまととから自転車で20分ほどかけてハウスに出勤。主にトマトの収穫、葉かき、商品包装シール貼り、ビニールハウス補修などの作業を担当。 ハウス内には様々な工夫が凝らされていた。オーナーの三好さんは、日々刻々と変化するトマトの色 や苗、発育の助けとなる虫の様子などの繊細な揺らぎを瞬時に察知して動いていた。広い視野で先を 見据え、とても研究熱心にトマト
2023年11月から12月にかけて、高知県でのアーティストインレジデンス日高村(AIR日高村)に参加してきました。 AIR日高村は、アーティストが地元の農家さんのもとで働きながら14日間を村で過ごすというプログラム。https://hidakair.jp 従来のAIRと異なり、アーティストとしての成果発表や作品制作、展示などは求められていないのが特徴です。 私は日高村でトマト農園を営む日高みよし農園さんのもとでトマト収穫の仕事をさせていただきながら、暮らしや農業、食づくり
王滝村の集落支援員として活躍している杉野明日香さん。 今回の食に関するリサーチで、私に多くを教えてくれた「食」マスターです。 岐阜県生まれの明日香さん。 南木曽の地域おこし協力隊を経て、王滝村へ。 生まれ育った岐阜県や、南木曽で出会った料理の達人たち、そして王滝村の集落支援員として働く中で出会うお母さんたちから得た数々の「食」の知恵。 常八Farmでは様々な野菜を育て、もともと植わっていた植物や山菜を愛しみ、鶏たちのお母さんでもある彼女は、山奥での「食」の楽しみ方をよく
近藤太郎さんと杉野明日香さんによる手厚いサポートのもと、「食」を巡るリサーチは王滝村のさらに内部へ、より深く、歩みを進めることができました。 日常の中に学びの機会が溢れていて、行く先々で出会う人たちが、自然と共生していくためのレッスンを展開してくれました。人と出会っていく中で、地域で起きていることが少しずつ透けて見えてくる面白さがあり、こういった場所で今、切実に求められていることと自分のやっている活動がどのように接点を持つことができるだろうということを考える、すごく良い機会に
6月16日、王滝小学校にて「食とからだを巡る冒険」WSを実施させていただきました。 対象は 1〜6年生までの11名の子どもたち。そして学校の先生方や木曽ペアーティストの義家麻美さんと近藤太郎さんにもご参加いただき、とても賑やかな雰囲気の中で一緒に食とからだを巡る冒険をしていただきました。 王滝小学校 体育館の大きく贅沢な空間の中で、子どもたちも大人たちもみんな混ぜこぜになって、身体を動かすワークからスタート。お鍋の中の豆や蕎麦や朴葉のお餅など、それぞれの身体で「食べ物」に
村で唯一の和菓子店 ひめやさんで「朴葉巻き」 づくりのアルバイトをさせていただいた。 使う朴の葉は、王滝内や三岳地域など複数のエリアから、天候や標高によって変わるベストなタイミングを見極めその都度仕入れているそう。 開花時期の短い朴の花にも、ちょうど出会うことができた。随分と立派な白く大きな花だった。 木曽の朴葉巻きの特徴は、ひと枝に複数枚の葉がついたままの状態でお餅を包むところ。斬新なフォルムだから、一度見たら忘れない。5つのお餅を一房セットにして巻いたら、その後は枝
王滝村は、長野県の南西部に位置し西側は岐阜県と隣接する、霊峰 御嶽山の麓にある人口約700人の村。 今年から村の地域おこし協力隊として活躍している画家の近藤太郎さん。滞在先となる「Tsunehachi常八-Farm stays & 大衆酒Bar」を運営する合同会社Rext滝越 倉橋孝四郎さん、杉野明日香さん。皆様のご協力のもとに、村内で「食」に関するリサーチの機会を得ることができた。 孝四郎さんと明日香さんから聞いた、王滝村での暮らしと食まわりについてお話、非常に興味深か
6月5日(日)藤屋ギャラリーで「食とからだを巡る冒険WS」を開催しました。 エクセラン高校の学生や先生、薮原での食のリサーチでお世話になったお母さんたちにもご参加いただき、皆様と「食」と「からだ」の関係について一緒に探り、考えていただきました。 まずは、からだに意識を向けるためのストレッチから。 その後、食とからだの関係に関するプチ講義へと続きます。 自分が食べたものが、身体の中に取り入れられたあと、どのような旅をしているのか?食べたものたちは身体の一部となり、あるいは
5月終わり、木曽ペインティングス岩熊さんの拠点がある木曽日義エリアにも滞在させていただいた。ここには木曽駒高原の広大な森林地帯が広がり、キャンプ場やゴルフ場などもある。私が住む、長野原 北軽井沢と非常に類似する環境である。 木曽駒高原で行われたホタル保存会による蛍の放流にも立ち合わせていただいた。 今年から新しく加わった「painters farm」では、トマトやレタスがすくすくと育ち、ここで収穫したてのラディッシュを早速その日の夕食でいただいた。 岩熊ご夫妻のキッチン
木曽地域では、5月下旬から7月初旬にかけて、季節限定で「朴葉巻き」(ほおばまき)がつくられています。 もとは月遅れの端午の節句を祝う郷土食だった朴葉巻き。柏の木がない木曽地方で、柏葉の代わりに朴葉を使うようになったそう。大きいもので約30cmもの長さがある朴の葉は、アクが強く殺菌性があり保存性が高く、お米など食べ物を包むためにも重宝されていたという。 そんな初夏の風物詩「朴葉巻き」は地域によって、お店によっても、全く異なるということを教えていただき、木曽福島の和菓子屋さん
6月1日、滞在先の藤屋レジデンスに木祖村のお料理上手なお母さんたちをお招きして、木曽地域の郷土食「朴葉寿司づくり」の実演会を行なっていただきました。 各家庭ごとにお寿司の具材や、朴葉の巻き方は少しずつ異なります。 地元で手に入った食材を、それぞれの知恵や工夫でより美味しく美しい料理にしていくお母さんたちの脳内は、クリエイティブなセンスに溢れていました。 お母さんたちに日々のお料理はどのように学んだのかを尋ねたところ、薮原にお嫁に来てから、家のことを教えてもらいつつ、生活して
「食とからだを巡る冒険」は、木曽地域における「食」を学び、その体験を通して「食」と「からだ」の 関係性を探るためのアートプロジェクトです。 身体を表現の媒体とするダンス。絵画でいうところのキャンバス、工芸でいえば粘土や布のようなベースの素材ということもできるでしょうか。その「からだ」に、一度立ち返りたいと思ったことが、そもそもの本プロジェクトのはじまりでした。 からだはどのようにつくられて、物質として維持できているのか。それには「食べる」という日常的な行為が密接に関わって
NAGANO ORGANIC AIR 木祖村での滞在制作のためのリサーチ 「木曽アート・ダンス留学」について詳しくはこちらから 参考資料 「発酵文化人類学」(小倉ヒラクさん著) 気になったところ抜粋 <発酵とは?> 「突然ですが質問です。塩を振ったに大豆と、お味噌。毎日食べたいのはどっちですか?」 と聞かれたら、ほとんどの人が「もちろん味噌!」と答えるはずです。 しかしだ。考えてみれば、煮大豆も味噌も実は原料はほぼ一緒。なのに、なぜ味噌は毎日食べても全然飽きない複雑な