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考えたこと・思ったことをまとめたマガジン

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毎日の中で考えたことをまとめたマガジン。「コンテンツ会議系マガジン」に含まれないnoteは、全てこのマガジンで読むことができます。他のマガジンとも被る時があります。
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2019年3月の記事一覧

ドキュメンタリーを見て悲しくなる意味

最近友人に勧められて、とある環境ビデオを見た。 カンボジアのマングローブ林から搾取された土が、シンガポールで「失われた世界」という植物園展示を作るために使われている様を撮影したドキュメンタリー動画だった。 私たちの周りのきれいなもの、楽しいものは、こういう悲しい現実の元に成り立っていることが多い。 夢の国ディズニー、美味しいお肉、きれいに自然が整備された公園。私のお気に入りの場所、食べ物、かっこいいテクノロジーにだって、裏にはたくさんの社会問題が絡んでいる。 それらは

口から出た言葉が取り消せる時代

テクノロジーは、「一度口から出た言葉は取り消すことができない」という常識すら変えた。 メッセージアプリの主流LINE、そしてインスタグラムのDM、Facebookのメッセンジャー。どのアプリでも、制限はありつつも送信したメッセージを消すことができる。 これは、良いことなんだろうか。 LINEがこのメッセージ削除機能を装備するか社内で検討した際も、賛否両論があったそう。 メッセージの誤送でトラブルが起きるのを避けたいという利用者の声と、大切な約束が反故にされたり、いじめ

やりたくないことへのやる気を作る方法。

今、とても本が読みたい。 理由はわかっている。試験が迫っていて、目の前に覚えなければいけない単語が山のように積まれているからだ。 以前ライターの古賀さんが、「やりたいことがやりたくないことに変わる理由。」というnoteで話していた。 なぜ[やりたいことを考えるのが]たのしいのかといえば、手元に「やらなきゃいけないこと」があるからだ。もっといえば手元のそれを、やりたくないからだ。面倒くさくてたまらないからだ。その逃避の先にあるものとして「やりたいこと」がたのしげに浮かんで

書いて、宝石を発掘する。

書くことの力は、計り知れない。それが自分に与える恩恵も、読んだ人に与える影響も。 たくさん例を挙げるよりも、最近感じた文章の可能性について話したい。 インタビュー記事を書いて、「評判が予想外にとても良かった。ありがとね。」とインタビュー相手に言われた。 一瞬、そんなに期待されていなかったのかと悲しくなったけれど(笑)、でも彼が本当に期待していなかったのは、私の文章力ではなくて、自分自身だったんだと思う。 インタビューは、その人の中身を見せる作業だ。 文章はそれを伝え

どんなに世界を疑っても、自分の感情は疑わない。

世の中、疑い始めたらキリがない。何が真実かなんて、誰も知らない。 どんなに心理学を学んだって、他人の心を読むには限界がある。相手の言葉が信じられなくなったら、それが本当だろうと嘘だろうと、私にとっては嘘なのだ。 ニュースで報じられていることだって、教科書に書いてあることだってそうだ。メディアは情報を歪んで伝えているとか、教科書に書いてあるけれど聖徳太子はいなかったかもしれないとか、周知の事実から都市伝説的なものまで、何かを疑う話は尽きない。 そして、自分自身のことだって

好きなことと、得意なこと。

この冬、社会人の先輩に「私どんな仕事が向いていると思いますか?」と質問してみた。 周りの人だからこそ見える私の一面があるかもしれないし、社会人の方が学生の自分よりも職業や業界について詳しいと思ったからだ。 でも、「なんだろうねぇ。うーん。」と煮え切らない答えを返されることが多かった。 最近「IKIGAI」というアメリカでベストセラーになった、日本人の生きがいという概念について書いた本を読んで、その理由がわかった気がする。 向いている仕事というのはつまり、その人が生きが

人間らしい、あたたかさ。

今日は、夜ご飯を友達と四人くらいで食べた。 午後をまるまる使って作ったビーフシチュー。 友達が、料理ができる人には美味しく食べてくれる人が必要なんだよと話していたけれど、確かになと思う。 食べ終わった後は、そのまま部屋に場所を移して、話していた。 途中でインスタライブ配信をして、別の場所にいる友達も会話に参加。もうぐっちゃぐちゃだったけれど、そのぐちゃぐちゃさも温かかった。 最近読んだ本で、キングコングの西野さんがこう話していた。 僕は、人間のいいところって、愛さ

個性は、誰かとわたしの間に生まれる

個性を探すときや、人生のゴールを探すとき、私たちは自分に視線を向ける。 自分だけの個性。自分ならではのゴール。 自分だけにあるものを探しているのだから、自分の中を捜索するのは当然だ。 でも、そういう自分だけのものって意外と、人と接している中でみつかることが多い。 なぜなら、自分だけのものを形作るのは、それを持っていない周りのみんなだからだ。 2019年上半期のしいたけ占いでも、しいたけ.さんが漫画家・西原理恵子さんの本から、似たようなメッセージを引用していた。

光っていない、発電機付きライトを愛でる。

これ。という理由があって、誰かを好きになるときは、発電機付きライトのハンドルを回しているみたいだ。 そうあの、ハンドルを回して発電して、回している間だけ灯がともるライト。 きっと、ハンドルを回す手を止めてしまえば、瞬く間に灯りは消えて、魅力がなくなってしまう。 優しいところを好きになったのなら、自分に優しくなくなった瞬間に魅力はなくなるし、夢を追いかけているところを好きになったのなら、その人が夢を諦めて現実を生きると決めた瞬間に気持ちが冷めるかもしれない。 でも、好き

子供らしい大人が、かっこ良い。

若さ、子供らしさが垣間見える大人は、とても素敵だ。 しかし、そんな大人になりたいと思う一方で、自分の未熟な部分は直したい。 こんな風に、子供らしさと未熟さって、似ているようでちょっと違う。 大人なのに子供らしさも兼ね備えている人は、普通の大人よりもかっこいい。 普段は落ち着いた雰囲気の、憧れのコピーライターさんが、「一年間だけだけど、ずっと好きだった会社で働けることになったんだ。もう家で飛び跳ねて喜んでね。」とキラキラした目で話していた。今いる会社を辞めてまで、まっす

結果につく名前なんて、一度忘れてしまおう。

私たちの毎日は、悩みで尽きない。 才能がなくて仕事がうまくいかない、良いパートナーが見つからない、世の中が不平等で私ばかり損をする、とか。 これは言い換えれば、私たちが天才に憧れ、運命の相手を探し、正義を求めて生きている証拠だ。 でも、天才って他の人よりすごい速さで結果を出す人のことだし、運命の相手って他の人よりも相性が良くて最後まで添い遂げた人のことだし、正義は多くの人が正しいと感じたことだ。 つまり、全部理由ではなく、結果だ。 天才じゃないから成果が出ない、運命

あの人になりたいと、あの人みたいになりたい。

昔の私は、「あの人になりたい」とよく思っていた。 最近の私は、「あの人みたいになりたい」と思うようになった。 ほとんど一緒に聞こえるけれど、「みたいに」の四文字に、私の成長が隠れている。 中高生の頃抱いていた「あの人になりたい」という思いは、クラスの可愛いとチヤホヤされている子や、運動ができるバスケ部のエースの子への憧れだった。 彼女たちのポジション、映画でいう役柄そのものをうらやみ、それが欲しいと願った。 最近抱く「あの人みたいになりたい」は、自分に自信を持って堂

あした、なに着て、生きていく?

全てのものが移りゆく中で、私たちは常に何かを選び、そしてその分、何かを選び損ねなければならない。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。 平家物語の冒頭の一節。盛りを迎えたのち一瞬にして衰えた、平家一族を見事に表している。 一世を風靡したものが飽きられ、次のブームに取って代わられる。そんな世界に生きる私たち自身もまた、変わり続け

自分のために頑張り続ける力。

何かを頑張っていると、初めは期待していなかった良いことが起きたりする。 例えば、最近始めたnoteの毎日更新は、プロの編集者さんやライターさんがこぞってnoteを書けというので、とりあえずやってみようという気持ちで始めた。 調べ物をしたり、とにかく書いているうちに、勝手に文章力が上がらないかな、くらいにしか期待していなかった。 でも、毎日noteを更新してみて、思っていたよりもみんなから反応がもらえた。 もらえるいいねは、私が今まで月一程度でしっかり考えて書いていた他