子供らしい大人が、かっこ良い。

若さ、子供らしさが垣間見える大人は、とても素敵だ。

しかし、そんな大人になりたいと思う一方で、自分の未熟な部分は直したい。

こんな風に、子供らしさと未熟さって、似ているようでちょっと違う。

大人なのに子供らしさも兼ね備えている人は、普通の大人よりもかっこいい。

普段は落ち着いた雰囲気の、憧れのコピーライターさんが、「一年間だけだけど、ずっと好きだった会社で働けることになったんだ。もう家で飛び跳ねて喜んでね。」とキラキラした目で話していた。今いる会社を辞めてまで、まっすぐに好きに向かってつき進む勇気と、夢が叶ったことを子供のように心から喜んでいる姿が、良いなと思った。

振る舞いも身なりも美しい、お母さんと同じくらいの年齢の方に、食事に誘ってもらったときもそう。ランチを食べ終わったあとの予定を聞いたら、「今から[alexandros]のライブに行くの。知ってる？」とはにかみながら教えてもらった。知ってるも何も、私が大好きなロックバンド！

私もそのバンドのライブに行ったことがあるけれど、お母さんと同じくらいの年代の人がタオルを首にかけて、押しつ押されつつギターの音に合わせてぴょんぴょん跳ねるのが想像できなくて、初めはびっくりした。でも、これ以上素敵な歳の取り方もないよなと感動した。

いろんな種類の音楽に触れる好奇心と、好きなものについてニコニコと話す姿に、表現しがたいほどの魅力があった。

一方で、私が自分に未熟さを感じるのは、自分の弱さを認められないときや、批判が怖くて一歩を踏み出せないときだ。

そう考えると、子供っぽい大人って、実はとってもつよい。

周りの目を気にせず、自分が好きなものに対して真摯に向き合える人。好きなもののために努力ができて、そして喜びを素直に感じ、表現できる人。

そういう、とにかく周りに縛られない強さを持っている人を、私は子供っぽい大人と呼んでいるんだと思う。かっこよくて、美しいから、尊敬しているんだと思う。

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