無意識の95%を意識することで時間感覚の加速に対抗する
ハロウィンやれ、クリスマスケーキの予約しろ、おせち予約しろと、何かにつけて視界に入り攻撃を仕掛けてるプロモーションや、確定申告絡みの作業を思い起こさせる書類の到着で、来年3月までの時間と疲労感とを連日先食いしています。
これはもう、「ジャネの法則」どころではない早さなのですが、一方で、なんでもない毎日でもそこにあったことを最近実感できるようになっています。
やっていることは、簡単。
とりあえず、やったこと、目にしたこと、気付いたことを、言語化しておく
それだけです。
名もない家事にも「はい終了、お疲れさん」と脳内挨拶をしてみたり、
目にしたこと、気付いたことを、一方的に夫に話したり、
通り過ぎていくことを、なんでかなとか考えて言語化したり、←答えはでませんけど
疲れるし、めんどくさいこともありますが、脳内で立ち止まる時間を増やしてみました。
心理学や脳科学を取り入れたマーケティング・アプローチを提唱するハーバード大学のジェラルド・ザルトマン教授によると、「人間は自己の意識の中で、自分で認識できることは5%にすぎず、残りの95%は自分では認識できていない」(『心脳マーケティング』)のだそうです。
雪崩のように襲ってくる情報に晒されているにも関わらず、自分の中で言語化し認識できているのは、たった5%。その5%を6%に上げられるかは別として、とりあえず意識的に言語化するようにしています。
それを繰り替えしていたら、
名前のない家事をこなした時間も、なんてことのない普通の1日も、記憶のどこかにきちんと「存在」するようになり、ところどころの時間がゆっくり流れるようになりました。
おそらく、日常で素通りするような情報に意識を向け、あえて言語化することで、脳の神経細胞が活性化され、脳の活動量が増えたのだと思います。
そして、「何もしてないのに1日終わった、」「私の1ヶ月はどこに消えたのか、、」など思うことが減った(なくなるわけではない)。
ある程度の時間が経過すれば、結局「時間過ぎるの早っ」と思うことにはなるので、「ジャネの法則」を否定するものではありませんが、多少ながら抗うことができます。
私は、達成感とか、やりがいとか、充足感とか苦手です。相手(特に夫)は褒めまくりますが、自分を褒めることもほぼない、自己肯定感底辺族という、どうにもめんどくさい生物です。
だから、別に言語化した先に、喜びとか満足感はないし、それを求めているわけでもないのですが、「終わったコト」「見たコト」「感じたコト」「考えたコト」や、その瞬間がうっすら記憶に残ったことで、過去の時間が丸ごとズルッと流れなくなったのかもしれません。
とりあえず、今日は「暑いから」と延び延びにしていた、窓や網戸の掃除などのいくつかの家事を終了。
消えてなくなるような、ただの天気のいい10月の土曜日も、記憶の片隅の残るはず。来月、再来月、あるいは年があけてから「私の10月はどこに消えたのか…」など愕然とするとはなさそうです。少なくても、10月には窓掃除をしたことは、次の窓掃除までは覚えているような気がします。
ジャネさん、
脳の神経細胞が活性化され、脳の活動量が増え、時間がゆっくりと感じられるようになるには、夢や目標や新しい学びじゃなくて、日常に意識を向ける言語化すること、なんなら家事の完了報告を自分にすることでも良さそうですよ。
私は我が家は断捨離とか、ミニマリスト、ミニマリズムとはご縁がありませんが、稲垣えみ子さんの徹底したモノのなさぶり、電気使わなぶりは、お見事と感心しています。新しいサバイバル術の1つだと思っています。