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娘に「お姉ちゃんでしょ!」って言わないようにしてる話。

9月6日に第二子の息子が生まれ、娘(3歳)がお姉ちゃんになった。

生まれる前から楽しみにしてくれていた娘。

生まれてからも楽しんでいるようで、

息子のオムツ替えやミルクあげ、

泣いてるときにあやしてくれたり、

僕や妻に「いとくんが泣いてるよ!」と知らせてくれたり、

お姉ちゃんらしくお手伝いをしてくれる。


お姉ちゃんなのは事実なんだけど、我が家では

「お姉ちゃんでしょ!」とか「お姉ちゃんだから〜」

といった言葉はなるべく使わないように心がけている。


弟ができ、娘はお姉ちゃんの自覚もあるようだけど、

「お姉ちゃんであること」をプレッシャーに感じて欲しくないと思っている。

娘からしたら、今までは家族の中で子どもは自分だけ。

パパもママも常にベクトルは自分に向いていて、

「パパ!」「ママ!」と呼べば、すぐに来てくれた。

それが、弟が生まれたことでベクトルが自分だけではなくなった。

これまで当たり前だったことが、当たり前でなくなった。

「パパ!」「ママ!」と呼んでも、

「ちょっと待ってね!」と言われ、弟のお世話を優先されたりする。

弟を愛でるパパやママの姿を見る場面も出てきた。

間違いなく、寂しい。

そんな中でもっと自分を見て欲しいと思って、

グズグズしてしまったときに

「お姉ちゃんでしょ!」

なんて言われた時にはたまらなく切なくなると思う。

お姉ちゃんになることは大人に近づいて嬉しいことだと思ったけど、

こんなことになるならお姉ちゃんじゃない方がよかった、

なんて思ってしまうかもしれない。


娘の立場に立って考えてみると、いろんな感情が見えてくる。


お姉ちゃんであることを楽しみにしていた娘。

その気持ちがすごく嬉しくて、

お姉ちゃんであることを楽しんで欲しいと思った。

と、同時に、弟ができる前の自由さも持っていて欲しいと思った。

プレッシャーを感じずに、思うがままにいて欲しい。

その姿でいてもらうには、

なるべく「お姉ちゃんであること」を

プレッシャーに感じさせたり、

ネガティブなものにならないようにしてあげることが大事と考えた。

だから、「お姉ちゃんでしょ!」という言葉は使わないようにしている。


この話を妻にしたら、納得させられた。

妻は三姉妹の長女。

常にお姉ちゃんであることにいろいろと思うことがあったとのことだった。

僕は三兄弟の次男。

弟はいるものの、お兄ちゃんであるという意識はなく、自由にやらせてもらっていた。

兄・姉であっても、一番上であることで感じるものが全然違う。

背負うものがある。

本人は背負うつもりはなくても、自然と背負わされてるものがある。

知らぬうちにプレッシャーを感じていて、

自分で自分に制限をかけたりもしてることもあると思う。

娘がその状態になるのは避けたい。


娘はまだ3歳。

小学生、中学生と大きくなっていったときに、

3歳の頃の記憶はないかもしれない。

でも、「お姉ちゃんでしょ!」

という言葉をシャワーのように浴びていたら、

少なからず蓄積はされていくし、

自分では意識がなくても身体には染み付くと思う。


長女というレッテルを外して、

自由に、思うがままに、自分の人生を楽しんで欲しい。

心からそう思う。


子は子、親は親だから、子がどう生きるかに親は関係ないなんてことはない。

子は親を見て育つ。

いい意味でも悪い意味でも。

娘が自分の人生を楽しめるかどうかも

親である僕らの言葉一つで変わると思っている。


だから、これは違うかもな〜と思うような言葉は使わないようにする。

娘の立場に立って、どう感じるかを想像してみる。

妻とも話してどう思うかをお互い意見交換してみる。

自分がどんな言葉を使っているか。

その言葉はどんなふうに感じとられるか。

これが正解っていうことはないが、

自分と自分に近い人が心地良く過ごせる、楽しく過ごせる

そんな言葉を使って、毎日を過ごしていきたい。

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