古代ローマの詩人「まずは金を儲けろ!」
人間は何千年もたいして変わっていない。
これは、単純に体の構造や、脳の構造だけでもない。
考えもたいして変わっていない。
紀元前何百年も前の人物、ブッダやソクラテス、老子の言葉が現代の僕らにも指さるというのが、なによりの証拠だ。
最近、古代ローマの詩人、『ホラティウス』という人物の残した言葉に触れる機会があった。こちらも紀元前30年ほど前の人物だ。
いわゆる、偉人の名言と言うやつだ。
僕はこの、偉人の名言とやらが好きだ。
本質を知るためには、偉人の名言だけを切り取っただけでは、意味がないかもしれない。
しかし、まぁ良いじゃないか。
なんとなく、良いこと言ってるなぁ、って気になりたいし、切り取った名言は、思考の余地を生む。
「あぁ、この人物はもしかすると、こんなことを伝えたいのかもしれない!」
なんて、思考をするトレーニングになる。
ということで、思考のトレーニングのためにも、『ホラティウス』の名言をいくつか紹介して、僕なりの解釈をしてみたいと思います。
明日よ、あらん限りの悪をなせ。われ、すでに今日を生きたれば
今日を生きよというやつだ。
明日なんて知らんがな、今日を楽しく生きればいいじゃないか!
というやつか?
いや、違う、明日なんて知らん、という意味ではない。
おそらくこういった意味だろう。
今を生きよ!
今に集中せよ!
なんてのは、現代の成功者も、紀元前30年前の詩人も言っている。
それほど、今を生きるというのは、人生において、大事なものなのだろう。
明日なにが起きるかを心配していてもしょうがない。
なんて研究結果もある。
明日の不安は捨てて、今この時に集中しよう。
思い切って始めれば、すでになかば仕上がったも同然だ。何をぐずぐずするか?ただちに取りかかれ!
少し長い。
現代訳しなくても、充分意味は伝わる。
一応現代風にいうと、
行動力が大事だ。
現代でも散々言われている言葉の一つだ。
現代では、『作業興奮』なんて言葉として、自己啓発本やらでよく言われている。
なんて意味で、現代では知られている。
紀元前にも、あれやこれやと、やらない言い訳をして、行動を起こせない人物がいたのだろう。
親近感が湧く。
うん、なにごともやはり、『始めること』が大事なのだろう。
とりあえずは金を儲けること。徳は金の後。
え?そうなん?
少し毛色が違う名言だ。
現代では、どちらかというと、
なんて言われているので、ホラティウスは、真逆の意見を言っている。
とはいえ、徳を積めば、お金はあとからついてくるなんてのは、体の良い言葉というのはなんとなく理解はできる。
そりゃそうなるのが理想だけど、現代では良いことをした人間がお金持ちになるとは限らない。
いや、人間として信頼できる良い人に限って、お金がなくて貧乏生活を送っている、なんて人は数多くいるだろう。
だからこそ、まずは、お金だと。
徳を積むのは、人格を磨くのは、金を稼いだあとからでも遅くない!
と、ホラティウスは言っているのかもしれない。
現代訳すると、
ホラティウス、強欲。
人間の考えは、たいして変わっちゃいない
ホラティウスは、紀元前30年ほど前の人物だ。
そんな人物が残した言葉が現代の僕たちに響く。
よく考えれば、とんでもないロマンだ。
方向性を変えて考えると、やはり、人間の考えなんて、数千年くらいではほとんど変わらないんだな、と改めて思う。
人間なんて進化しているようで、たいして進化しちゃいないのだ。
そんなことをホラティウスから学べました。
ということで、以上です。
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