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【就活応援】企業スコアリングシートを作ろう

はじめに

これは就活生に超大人気の某超高収入超人気日経企業の人事担当者の方から教わったテクニックなのですが、だれでも再現出来てかつかなり説得力を持って面接に挑めるテクニックとなるので皆さんにご紹介しようと思います

結論から話すのが好きなので早速ですが結論から話します
そのテクニックとは、企業に対して自身の就活の軸が一致しているかどうかを得点化したスコアリングシートを作るという方法です

スコアリングシート

言葉だけではイメージがわかないだろうので以下にテンプレートを用意しました
エクセル形式のものとPDFのものを用意しています
エクセル形式のデータはGoogleスプレッドシートにインポートすればエクセルを持っていなくても無料で見ることができますので、その方法で以下の記事を見ている想定で話をしていきます(※PC閲覧推奨)
ただスマホで見ている人もいると思うのでその方のために一応PDFかシートの抜粋スクリーンショットを用意しているので、こちらでも話の流れが終えるようにはなっています

さて、このテンプレートですが、1シート目に今回の本命の企業のスコアリングシートを載せています
なお、スプレッドシートを開いていない方は上記のスクリーンショットの内容を1シート目と言っていると思ってください
また、2シート目にも企業の基本情報についてまとめたものを付与しておきました
特に今回の話のメインではないですが、何か役に立つかと思ってつけておきました
※ただし非常に古い情報(2016年度末?)で、抜け漏れも多いです。あしからず

使い方

では、使い方を説明します

1. 譲れない条件の設定

1シート目を使います。2シート目は無視してください
1シート目の赤字で「企業選択軸(必須項目)」となっているところに自分が絶対に譲れない就活の軸を3つ入れてください
テンプレートでは年収が高水準であるとなっている部分ですね
ここの軸については就活をすすめている人なら各々自身の言葉で3つ書き出すことができると思います
そうでない人もまずは書き出してみましょう
そして数については3つに絞ります
少なくても多すぎてもダメです

軸が設定できれば次に、面接を受けたいと思っている企業を隣に記入します
そしてその企業がその3つの軸、条件を全て満たしているかを確認します
一つでも満たさない箇所があればその企業の面接は辞退します
このスタンスは崩さないでください
というのも、どうしても受けたい企業があるが条件に合致しない場合があったとします
それにも関わらず面接を受けるならば、設定した条件は譲れない条件ではありませんよね?(逆説的ですが)
なので、譲れない条件が間違っている場合はなあなあにせずに譲れない条件を改めましょう
ここは強調しておきます

ですので、あまりにも厳しい条件をつけてしまうと面接を受ける企業が無くなってしまいますので、そこは自分と相談して基準を決めましょう
譲れない条件はその人個人にしかわかりません
ですので、自分と向き合って決めましょう

1.1 譲れない条件を設定させる意図

さて、ではなぜこれほどまでに口酸っぱく譲れない条件を整理しろと言っているのかと言いますと、この作業で条件を整理しておくと、条件に合致する思いもよらない優良企業を発見することができるかもしれないからです

例えば、一番最初は行きたい企業に合わせて(例:〇〇総合商社)譲れない条件を定義したとします
総合商社であれば平均年収1000万円以上などと定義されるかも知れません
しかしこれだと多くの企業が足切りされてしまうでしょう
試しにシート2で平均年収1000万円以上の企業だけをフィルタリングするとほとんどの企業が残らないことがわかると思います
なので試しに基準を下げるなどして他の企業はどんなものかを探しに行くと結構な会社が基準を満たしてきます
ちなみに平均年収の場合は700万円くらいを基準にすると優良企業とブラック企業をざっくりふるい分けられるよと言われています
そしてこの予備知識を知った時にあなたはそれでも1000万円にこだわるでしょうか?
この時ブラックではなくて年収が700万円くらいあればまあいいかなと思った人は譲れない条件を700万円以上に下げるべきです(まあ企業によっては子会社含んでたり基準がバラバラすぎてあんまりあてにならないんですけどね)
もっと言うと譲れない条件は年収ではないのではないかというところまで再検証したほうが良いです

700万円以上の世界を眺めていると知名度はないけど優良企業という企業がちらほらあったりします
例えば、イシダという企業が見つかったりします
この会社は自分も就活をして初めて知りましたが、THE日系企業といったようなゆるい雰囲気が残ったホワイト企業です
こういった雰囲気が好きな方はおすすめの企業です(ちなみに5,6年前の話で今どうなってるかは知らないので自分で調べてください)
もちろん皆さんが知っている知名度のある企業でもこういったホワイト企業は多くありますが、起業の知名度の差だけで競争率がかなり変わってくるので入りやすさで言うとこういった企業を探す方を私はおすすめします
ちなみにここで食品包装のような仕事なんて興味ないし面接も受けるつもり絶対ないよと思った人は譲れない条件に興味ある仕事を付け足すことをお勧めします

1.2 譲れない条件を設定するコツ

ちなみに譲れない条件は「興味」や「待遇」からくるものよりも「信条」からくるものを選んだ方が良いとされています
理由は「興味」は持続しづらく変わりやすく、「待遇」は自身でコントロールすることができないからです
ですので例えば「譲れない条件」のよい例としては、「人に褒められたい」が信条にある人は、「人に直接感謝される仕事」を譲れない条件にするのが良いとされています
ちなみに大きくこの4つに分けて考えるとよいとされています
「信条>義務>待遇>興味」
これは人間の継続力の源泉4要素とされるもので、人間が物事を継続するときの理由が「信条」に来るほど継続する傾向にあり、「興味」に起因するものほど中断しやすいというものです
よって、就活の企業選びにおいては「譲れないもの」を「信条」に起因するものに設定するのが一番Goodで、「興味」に起因するものはBadとされています

ただ、譲れないものというのは考え始めると意外と難しいものです
状況次第では譲れてしまったりしますからね
ここで一番大事なのは仕事をやっているうえでこれはどうしても許せないというシーンを想像することです
例えば、毎日早朝から終電まで働いて、恋人とデートをする時間もありませんという仕事に就いた時あなたは耐えられますか?
こういった作業が苦手な人はまずはそういった状況を考えて無理だと思ったものをまずは書き出してみることから始めましょう

しかし、ここまで言っても譲れない条件の整理というのはやはり難しいでしょう
もしくは就活を始めたばかりで整理がついていない状態の人もいるかと思います
そのような場合はここで悩まずに一度この作業を保留して次の作業に進みましょう

2. 希望条件の設定

さて次は希望項目です
こちらは肩の力を抜いて大丈夫です
黄色文字になっている希望項目の方に移ります

2.1 希望項目の洗い出しと重み付け

さてこちらは名前からわかると思いますが、会社に求めることを書き出す項目です
とりあえず書き出せるだけ書き出しちゃいましょう
例えば、「年収が高い」などです
そしてある程度書き出したら、項目ごとに自分がどの程度その希望項目を重要視するのか10段階で重みを付けます(ちなみに自分は20段階評価にしています。お好みでどうぞ)
例では年収の高さは重視度が10なので最も会社に対して求めている事柄だということが分かります
またこれはダメだという減点要素もあれば入れておきましょう
その場合は重視度をマイナスにすればよいです
ただし注意点としては、減点要素がある場合は後で説明しますが、100点満点ではなくなります
減点が少なければ100点を超える企業も出てくることに注意です
希望項目と減点項目の数は自由ですが、それぞれ10項目くらいが良いと思います
というのも数が多いと以下で行う企業の評価がとても大変になり苦痛になります

譲れない条件を保留している人はこちらの希望項目を洗い流しているときにこれは譲れないなと思った項目があれば「譲れない条件」に移すなり入れ替えるなりして完成させてください

2.2 企業を評価する

さて、希望項目が洗い出せれば次は企業を評価していきましょう
使い方ですが、評価点というところに、企業がどれだけ希望を満たしているかを10段階で評価します
この評価はその人個人の勝手な基準によって評価してください
例えば「年収が高い」を希望項目に設定していて平均年収が1000万円だったら自分的には高いということで10をつけたり、「人事が優しい」を希望項目に設定していて企業説明会などで出会った人事が怖かったら2を入れるなどで決めてください
わからなかったり、評価に迷うところは5を入れるなりなんなりすればよいと思います
すると合計点を算出することができます
そして、そのままの得点では見ずらいので、このスプレッドシートでは重視度の総計で企業の評価総計を割った値に100をかけて、百分率っぽい値にしています
そしてこの百分率っぽい得点の値がこの企業の評価点になります
(ちなみに注意点としては、繰り返しになりますが、この希望項目はマイナス項目も含むので、マイナス項目が少ないと100点を超える値が出る可能性があります
注意してください
ちなみに、この得点は自分自身の企業の優先度を決めるためだけの指標なので、重みの総計で割る意味は全く皆無です
見やすい数値にするためだけにやっています)

なお、譲れない条件が満たされていない企業はこの評価作業はしなくても大丈夫です

2.3 評価得点の使い方

この企業の評価というのは自分とどれくらい価値観が一致しているかという評価点になります
ですので単純にこの点数の高い順程(自分にとって)優良企業ということになり、志望順序とみなすことができます
ですのでこの得点が最も高い企業があなたの第一志望の企業ということが整理できます
ですので後は簡単です
得点の高い順番に採用される戦略を練っていき後は本気を出すだけです
本気でこの表を作ったら第一志望の企業は自分との価値観が最も一致している企業のはずですので、ここまで整理できていれば、面接で落ちることは少ないのではないのかなと思います
どちらにせよこの表に取り組めば、あなたにとって最適な企業の優先順位を整理することができ、あなたが向かうべき方向性が分かります
自分探しの旅に出るのもよいですが、霞の中であてのない旅を行うよりも、地図と方位磁石を片手に出口を一度模索したほうがいいのではないかと私は思ったりします
出口を模索する方に共感した方は上記で説明した作業をやりましょう
きっと未来は開けます

スコアリングシートの使い方の補足

上記の説明でこのスコアリングシートをどう使えばよいのかという説明をしましたが、改めて言っておくとこのスコアリングシートの目的は
1. 自分の価値観に合った企業を探しだして整理すること
2. 企業の志望順位を決めること
にあります

また将来の不幸な離職を防ぐために、譲れない条件を自分自身で整理しておいて、そこを侵害してくる企業には最初から入社しないようにすることも目的の一つです
というのもここを整理せず惰性で入社した人が、不幸にも譲れない条件を侵害されてしまってその結果勢いでやめてしまう人が少なからずいるのですが、そのような人達は総じて悲惨な運命をたどっています
惰性で生きられれば幸せですが、どんどんと世の中は世知辛くなっています
ですので、これを見た皆さんは、自身の譲れない条件を侵害してくる企業には最初から近づかないようにしましょう

TIPS!

ちなみに、上記までの使い方は某エリート企業から教わったことをほとんど真似ているだけなのですが、もう一つの使い方(裏技?)があります
確かにスコアリングシートを作って自己分析のために使用するもの非常に大事なことですが、もう一つの使い方とは、スコアリングシートを面接の場でのアピール材料に使うことです

例えば第一志望ですか?の問いに対して第一志望ですと答えることができます
実際の面接の現場ではこの問いはもはや定型文化しており無意味な就活儀式となり果てていますが、愚直に答えるのであればこのシートを出して「御社のスコアは○○点だから第一志望です」という風に答えることができます

他の使い方としては、そもそも就活というのは自分を商材とした営業活動だと考えれば(実際そうなのですが)、このスコアリングシートがやっていることは営業活動と全く同じ作業を行っています
というのも(自分を)買ってくれそうな顧客を分析して、見込みのある顧客を上から順に優先順位をつけ、買ってもらうための戦略を考えていた場合、これは完全に営業活動だといえます
就活を営業活動の一環として認識し、そのために必要な活動を行っていればこれは立派な営業活動の実績であり、それをアピールすることができます
特に営業職に就くつもりの人はこの点を積極的にアピールするのもよいかと思います
これに関しては営業活動というものをウリに出しているため、誰かが用意したテンプレート通りにやっていようが自己流でやっていようが、関係ありません
やったという事実が大事です
だってコレは営業活動ですから
(実際ここまで具体的な使い方を書いていてもやらない人はやらないですからね……)
そして後は伝え方です
転職だと営業実績などが問われますが、新卒採用の就活ではそこまで問われることはないかと思います
(特にこの文脈での実績と言ったら今内定どれだけ持ってるの?と聞くことになり、倫理的にもアウトになるのでなおのこと聞かれない気もします)
しかしこういった話をすると人は誰しも結果が気になるところです
具体的に言わなくてもよいですがどういった結果を残したかのさわりやこれからどう結果にコミットかのような意欲を示す必要はあるでしょう
逆にこれができるとかなり印象が良いでしょうし、おそらく営業でトップを取れるような人材(コイツ……できるぞ……)として認識してもらえるかもしれません

Tips注意点

ただまあこれは通常の就活面接の流れ作業にぶっこみを入れてしまうので面接の段階がある程度進んでからやるべきだとは思います(面接の初期段階は非常に下らない基準で十把一絡げに可食部を切り落とす足切り作業なので流れ作業と呼んでいます。例えるなら野菜の分別に近いですね。食べれるのに見た目が悪いからといって捨てているみたいなことと同じことを就活現場は行っています。もったいないですよね)
しかしまあ、面接の上位の段階まで進む人はあえてTips!で言ったことをやらなくても受かるんですよね
ですので、やりたい人はやってください
そういう意図を込めてTips!にしました

企業が新卒採用で求めているもの

上記でも説明しましたが就活は営業活動です
そして今回紹介したテクニックは営業活動で使うようなテクニックです
私自身不勉強なのでこのテクニックに何か名前がついているかどうかは知らないのですが、何らかのマーケティングの知識を応用したものであることは間違いなさそうです
なので就活においてもマーケティングやセールスのフレームワークが役に立ったりするのではないかと思ったりします
例えばSWOT分析やPEST分析ですね
しかしながら、勘違いしてはいけない点としては、日本の就活において学生が自らに対してSWOT分析やPEST分析をやっていることを企業が期待しているかというと、全く違いますし、なんなら企業が学生に期待していることははっきりとわかっています
それは「入社する意思」です
これだけです

日本の就活で行われている面接という茶番の目的は、「入社する意思」これを企業が引き出したいというただその一点のみにあります
セールスにおいて最も重要なことは、顧客の求めているもの、つまり、「的」を射ることですが、通常のセールスは基本的にこの「的」を顧客側が見せてくるケースはめったにありません
しかし日本の就活は違います
日本の就活、というセールスの現場は実は「的」が”見え見え”の状態なのです
そこを狙うか、あえて狙わないかの違いなのです
(ただしこの的は動きます……そこがいやらしいところ……)

ですので、PEST分析やSWOT分析はどちらかというと的を探したり予測したりするようなテクニックですが、日本の就活のような見え見えの「的」がぶら下がっているようなケースでは”的外れ”ですよね(まあ別にやってもいいですが)

ですので、就活のケースにおいては、この記事で紹介してきた「企業スコアリング」のように撃ちやすい的を選んで射貫くテクニックを鍛えるべきなのです
そして入社する意思、これが強ければ強いほど的が寄ってきてくれたりします
そうなればあとは狙うだけです
頑張りましょう

おわりに

就活って普通にしんどいですよね
特に一方的に評価される部分が非常に納得いかないだろうと思います
一方的に評価を受けるのって嫌ですよね
でも逆に一方的に評価するのって楽しくないですか?
やはり人は評価する側の方が楽しいと思います
今回紹介した企業スコアリングはあなたが一方的に企業を評価することができます
楽しいですね
まだこの作業をやってない人や後からやろうと思ってた人は鬱憤が溜まった時などにこの記事を思い出して、普段の憂さ晴らしもかねて気分転換にやってみるのもいいんじゃないでしょうか?



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