ヤマグチ

不定期更新  創作物(コント、漫才)をここにストレス発散的に書いてます。

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最近の記事

俺の上司はちいかわかもしれない 第1話「朝礼」

「てめぇ…こんなこともわからないのか!!」 「あ…はい…」 「今月目標達成できねぇだろ」 「……」 「なんとかいえよ!」 「あ…」 「いいか…俺たちはいつどうなるかわからないんだ!死ぬ気でやれ!」 「すみません」 営業第二課の長野部長は時折、鬼のような説教をする。この時ばかりは部内の空気が最悪になる。 「またキメラだ。今月5回目だよ」 「ちょっと多くない?いつもはあんなに温厚な部長なのに、どうしてこんな怒るのかな」 俺と卯内は、人気アニメ「ちいかわ」が大好きだ。作中では基本的

    • 8番出口の裏方

      8番出口というゲームが爆発的に人気だ。 今や大喜利のテーマとなり、しばらくは話題となりそう。 どのようなゲームかを簡単に説明すると、駅の出口である8番出口を目指すため、異変を察知すること。 とても簡単なゲームシステムであるが、「異変」を提供する側は大変だ。 「8番出口アップデートに伴い、異変を新たに追加するか悩んでいますがどうですかね?」 「そうですねぇ…映画シャイニングネタも入れましたし、ここはUsみたいなネタでも入れましょうか?」 自己承認欲求高めの構成作家がそれっ

      • イクイノックスが電撃引退した理由【妄想小説】

        「これが世界が憧れる実力です!」 ジャパンカップは圧倒的なレースそのものだった。ジャパンカップを終え、検査を終えたイクイノックスに、馬語がわかる私は話しかけた。 「有馬記念?出るつもりだよ。まだ俺は走れるし、圧倒的な強さで勝ち切りたいんだ」 「そうこなくっちゃね!」 「当たり前だろ、競走馬はレースに出ることでファンに夢と希望を与える仕事なんだよ」 「確かにそうだけど…どの馬が来るかわからないレースでしょ?オッズがガッチガチになったら、それはそれで面白さは半減するよ。予想は簡

        • 【妄想小説】リバティアイランドが2着になった理由

          この作品は現実で起きた事件等が「どうしてそうなったのか」を妄想する小説です。今日はジャパンカップの出来事を元に制作しました。 「今回負れば来年も競走馬として活躍できるし…お嬢さんが勝った方が良いかもしれないな〜」 まさかすぎる一言だった。 イクイノックスさんがパドックで会った途端、負ける宣言するなんて…。イクイノックスが手を抜いて負けることは誰も望んではいない。 今回勝つとするのであれば私。1枠を引き…得意の府中。勝つ可能性はかなりある。 「このまま勝ち続けるとよ…俺

          【妄想小説】ナミュールはなぜ勝てたのか!?

          これは…ナミュールがスプリンターズSにおいて、突如覚醒した理由を勝手に考察したミニ小説である。 Rムーアさんから、藤岡さんへ鞍替えです。 私がいつものようにカイバを食べながらレースに備えている時に、その一報を知った。 「調教が軽すぎるが、ムーアがいるから大丈夫!」 そう言われて人気をそこそこ得ていたのだが、「ムーアが落馬しジョッキーが変更に」という情報を知った途端。 「おわった」「ダメだ」という声が多く聞こえた。 競争中止を真剣に考えていた不届者もいる。 粗品とかいう

          【妄想小説】ナミュールはなぜ勝てたのか!?

          異世界ルポ「天空の花嫁」

          この小説はルポライターの田中が、異世界のさまざまな問題を取り上げるものです。今日のテーマは、ビアンカ、フローラ、デボラのアレ。 天空の花嫁問題がこの数年異世界を悩ませている。 天空の花嫁をかなりざっくり説明すると、冒険者が花嫁を3名の美女から選び、よろしくやって双子が誕生するというものだ。 異世界だから許されるが、クソフェミ界隈がブチギレる案件だ。 これまでは特に問題が起きていなかったが、石化のまま放置される勇者が大量に庭にたまっているのだ。このままでは新規冒険ができない。

          異世界ルポ「天空の花嫁」

          コント小説「肩書き刑事〜蕨警察署〜」

          新しい部署に配属された。 県警から蕨警察署へ異動となったのだが、蕨は他の署とは違う。 というのも、埼玉県での選りすぐりの刑事が揃っているのだ。 一度ホシに食らいついたら離れない「スッポンの鈴木」 どんな犯人も取り調べで落とす「マムシの山田」 張り込みの達人「元公安外事警察の佐藤」 彼らはベテラン刑事で、俺たちの手本でもある。 もちろん若手も優秀だ。 川口のランボーと言われた佐橋 戸田のコロンボと言われた乃木 春日部の007と言われた中田 俺以外全員何らか

          コント小説「肩書き刑事〜蕨警察署〜」