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落語(滑稽噺)

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えー、相変わらずの馬鹿々々しい噺をば一席…。
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記事一覧

落語(64)なるほど七夕物語

天帝「こんちはー、神さま。神さま、いらっしゃいますかー」 神様「おやおや、誰かと思えば天…

駒場 呵笑
4か月前
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落語(62)深川浮名浅利飯

若旦那「(砂浜を見て)わぁ、やっぱり混んでるなぁ。今日は節句だから、みんな休みで汐干狩り…

駒場 呵笑
6か月前
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落語(61)釈迦転生

若旦那「(歩きながら)うーん、いい天気だねぇ。灌仏会にゃふさわしい晴天だ。お、お寺が見え…

駒場 呵笑
7か月前
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落語(60)妖精雛祭り

父「(雛壇の飾りつけをしながら)えーと、後はこの辺りに桃の花を飾れば…と。よし、出来た。…

駒場 呵笑
8か月前
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落語(59)柊鰯こわい

赤鬼「(歩きながら)ゔぅー、さぶい…。なんだってまあ、こんな寒い時期に鬼は外回りしなきゃ…

駒場 呵笑
9か月前
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落語(58)誓い酒

女房「おや、あんた起きたかい。随分とよく眠ってたじゃないか」 亭主「(目をこすりながら)…

駒場 呵笑
10か月前
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落語(57)八百善茶漬け

◎江戸時代後期にも現代と同じく空前の食ブームというのがあったそうです。作る際も食べる際も食材や調理法にこだわるのはいつの時代も変わらないようです。そうなりますと、いわゆる『食通』なる者も当然出てくるわけでありまして。 今回のお話は『江戸版ミシュランガイド』の調査員のような二人が、ひょんなことから浅草は山谷にあります八百善という超こだわりの三ツ星料理店に潜入するところから始まりまして…。 通1「うぇーい、ヒック…いやぁ、呑んだ呑んだ」 通2「だな。もう、今小便したら呑んだ酒

落語(56)猫むすめ

◎クリスマスに次ぎ、日本でもすっかり定着した感のある外国のお祭り『ハロウィン』。毎年十月…

駒場 呵笑
2年前
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落語(55)猫八芸人と紀州の殿様

◎『宵越しの銭は持たない』というのが江戸っ子で、現代人のように将来の収入や老後の蓄えを心…

駒場 呵笑
2年前
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落語(54)帝釈さまと百姓夫婦

◎秋と言えば紅葉、読書、スポーツ、芸術、食欲…と色々ありますが、その中の一つに『月見』と…

駒場 呵笑
2年前
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落語(53)無宿人と地蔵さま

◎昔話や民話には、お地蔵さまをモチーフとした物語が数多くあります。ことに有名なのは主人公…

駒場 呵笑
2年前
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落語(41)流水不腐

◎故事成語ネタ第三弾です。今回はブルース・リー映画ではおなじみの"流水不腐(流れる水は腐…

駒場 呵笑
2年前
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落語(40)三助の与助

◎ある世代以上の方はご存知の通り、昔は「三助さん」という人が何処のお風呂屋さんにもいて、…

駒場 呵笑
2年前
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落語(39)塞翁が馬

◎前回に引き続き中国故事成語ネタの第二弾です。『人間万事塞翁が馬』…幸と不幸は表裏一体、人生楽ありゃ苦もあるさ。捨てる神に拾う神、禍福は糾える縄の如し…。とある長屋に禍六とお福の"禍福夫婦"が住んでおりましたが、このたびどうも一悶着あり大家さんに助けを求め…。 禍六「(戸を叩く音)こんちはー!大家さん!禍六です!」 大家「(戸を開けて)おや、どうした禍六さん。カネなら貸さないよ」 禍六「ちょっと大家さん、いきなりそんなこと言わないで下さいよ。そうじゃなくて、今日はひとつ