回復を遅らせる思考のクセ「0か100思考」
音声でもお聞きになれます
↓↓
生きづらさを抱えていると
こんな考えに陥りがちかなと思います
完全に回復しないと回復とは言えない
というものです
回復というと
自分が自分に優しくできる
自分で自分をコントロールできるケアできる
ということになるのですが
これまで全く自分の感情の
コントロールが出来なかった人が
自分のしんどさのルーツを理解して
自分を理解してあげる
というスタンスが
ダイブ定着していたとします
ちょっとした失敗くらいだと
自分が頑張ってきた事や
どれくらい成功させたい!との願いがあったのか
等、自分の気持ちを理解して
自分を慰めたり
頑張りを認めたりすることが
出来ていたとしても
もう少し負荷がかかって
誰かから厳しく失敗を指摘されたときは
さすがに、自分でコントロールが利かないくらいの
落ち込みを経験したりします
回復は一直線ではないので
落ちたり上がったりして回復していくし
回復したとしても
強い落ち込みがあってもいいのです
ですが、こんなことくらいで
やっぱりこんなに落ち込むなんて
自分が回復したといい気になっていただけだったんだ
と受け取ってしまい
また自分で自分を蹴落すクセを発動させて
自分を痛めつける時間を増やしてしまう
のですね
これはとってももったいないと思います
生きづらさを抱えている人は
幼いころ
あるいは大人になってからでも
ずっと惨めで、孤独で、辛い、怖い、理解されない
そんな世界で生きてきた経験をもっている
と思います
なので、脳の中では
どこかしら安全感がなく不安定なんです
これがどうしてそうなっているのか
そうなるとどんな反応をするのか
ということの理解なしにしていると
もう自動ロボットのように
反応することで毎日の生活を送っているんですね
これはもう仕方ないのです
例え回復したとしても
この反応は、薄くなっても消えることは
ほぼないんです
うっすら残ります
乗れるようになった自転車を
乗れないようになって下さい
と言われても無理なのと全く同じなのです
ですから、自分を理解することで
そういう反応をして、それはどこからの影響なのか
どうしてそういう反応をしたくなるのか
を知ることで、自分の反応をコントロールしたり
不必要に反応しなくなる
ということなんですよね
ですから、ちょっと反応してしまったからと
これまでの頑張りと
回復している部分を切り捨てて
結局何も変わっていないのではないか
と責める必要は本当には無いのです
この、思考を
「0か100思考」と言います
ちょっとダメだと、これまでの全部がだめ
ちょっとダメだと、他にできることがあっても意味がない
ちょっとダメだと、全部だめ
ちょっとダメだと、これからもいいことは無いはず
という考えです
これは、生きづらさとは関係なくても
自分を辛くさせる考えですね
認知行動療法では
この思考のクセのことを
「認知の歪み」と言います
認知の歪みは、他にもいろいろあります
今日は、その中の一つ
「0か100思考」についての
お話でした
自分の中に、そんな思考のクセがあったら
その完璧主義さんには
いつもご苦労様です
だけど、こんな時はこんな風にできていることもあるから
それを大切にしてみるね
心配したくなる気持ちはわかるけど
大丈夫だから静かに見守っていてね
と伝えてみるのもいいかもしれませんね
それではまたね
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