職場復帰ママさん&奮闘中ワーママさんにエール! 新年度に役立つ「心の3ステップ」
新年度がスタートして、慣らし保育が始まったり、職場復帰したりする方もいらっしゃることと思います。また、すでに復帰して、まさに今奮闘されているワーキングママさんも多いことでしょう。
働くママさんたちへ、かつて嵐を通過した者として、知っておいて役立つ「心のコツ」を一つ、紹介させてください。
新しい環境は「3つの順番」で慣れていく
心理カウンセラーの下園壮太先生が教えてくれた、休職した人が職場復帰する時に役立つ、「心の3ステップ」です。
この「心の3ステップ」は、とても気をラクにしてくれるコツです。
今は時間に追われてアップアップしている方も、
「段階を踏んで、一つずつクリアにしていけばいいんだ」
と、焦りをしずめることができます。また、つい気をもんでしまいがちな他人のことは「後回しにしてもいいんだ」ともわかります。
このコツはお子さんにも言えて、たとえば慣らし保育中で”ギャン泣き”している子もいると思いますが、
①まずは保育園に「行くこと」に慣れる
②次に保育園という「場所」に慣れる
③最後に先生やお友達に慣れる
というステップを踏めばいいんだ、と考えれば、少し親自身も落ち着くことができるでしょう。
職場復帰時だけでなく、転職したとき、子どもが進学したとき、夏休みやGWなどの長めの休暇明けなどにも、覚えておくと使える、ちょっとした「心のコツ」です。
まずはエンジンを温めるところから
もう20年近く前になりますが、私自身も職場復帰したてのころは、今までと全く違うペースに焦って、毎日泣きそうになっていました。
でも、そのときに先輩ママさんである友人がこう言ってくれたのです。
「復帰前と同じように仕事したくても、いきなりエンジン全開なんて、無理無理!まずはエンジンを温めるところから始めるのよっ」
この言葉でスーッと、気持ちが落ち着いたのを今でも思い出します。これも「心の3ステップ」と同じで、焦らないで大丈夫だよ、ということだったのですね。
それにしても、発熱して保育園から呼び出し、時短勤務の中で仕事のやりくり、職場の人間関係、夫・両親との関係、子どもの手術・入院…ああ、あれは本当に怒涛の日々であった(←すみません、これはただの独り言)。
とにもかくにも、この友人や、職場の先輩たちから受け取った「エール」のおかげで、一つずつ乗り越えながら今に至ることができました。
今の子育て環境は「戦場並み」だと知っていますか
さて現在は、共働き家庭がさらに増えて、企業や社会の理解も進み、私は「今のママさんたちはだいぶ両立しやすくなったのだろう」と漠然と思っていました。
しかし、それは誤解でした。
働きながら子育てをしている、現在のワーママの環境はさらにハードになり、その過酷さは実は「戦場並み」だそうです。その理由を知りたい方、またどうすればいいのかを知りたい方は、ぜひ、
『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』(下園壮太著。時事通信社)
を、読んでみてくださいね。
ワーママさんへ、エールのバトンを
この本は、保育園に通う男の子のお母さんでもある、時事通信社の編集者Aさんが企画しました。Aさんは、
「育休明け、職場復帰して、うつっぽさのどん底だったときがあって。その時に自分も含めて、世のお母さんたちの心を少しでもラクにする本を作ろう、絶対この企画を通そうと思ったんです」
とのこと。
Aさんの熱意を受けて、著者である心理カウンセラーの下園壮太先生が、メンタルヘルスの最前線での経験と知見をたくさん、ご紹介してくださっています。
ライターとして、私自身も「エンジン空ぶかし状態だった昔の自分」に向けて、また今悩んでいるかもしれない後輩たちに絶対に届ける、という思いで、原稿作成のお手伝いをさせていただきました。
さらに、編集者のAさんと同じく、2人のお子さんを育てながらお仕事をされているイラストレーターのひえじまゆりこさん(https://note.com/c_yuriko_17/)が、子育て実感のこもった、でもクスッと笑える、素敵なイラストと漫画を寄せてくださっています。
つまり、この本は、著者の下園壮太先生、編集者のAさん、イラストレーターのひえじまゆりこさん、そしてライターの私の4人が、今まさに元気をなくしているかもしれない、自信を失いかけているかもしれないワーママさんたちへのエールを、ギュギュギュ!と詰め込んだ本なんです。
それぞれの思いがやや暑いかもしれませんが(笑)、必要な方にこの本が届きますように、と心から祈っています。
エールを受け取って、どうかその方の人生が、少しでも前向きなものになりますように。
そしてエールが少しでも生かされたのなら、どうか遠い先でもいい、今度は次の後輩ママたちへ、エールをバトンのように繋いでいってくださったら、こんなにうれしいことはありません。
あ!ちなみに。
編集者のAさんが、忙しい中でも「さらっと読める」ように、随所に気を配っています。読みやすい仕上がりになっていますので、ぜひ一度、お手にとってみてくださいね。
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