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何も聞いてないよ。現代詩。

何も聞いてないよ。

囁くのは誰。

草原の中

町中のどこか。

囁くのは

誰。

何も聞いてないよ。

外へは出られるの。

勘違いではないの。

尊厳の中で。

一度

瞬きをする。

その感情は

そこはかとなく

卑屈に感じる。


わたしは

できます。


その後に

すぐ。


それなら

わたしは

できません。


すぐに言う。


買う方が偉いの?

売る方が偉いの?


なんだか

わからなくなる。

ただ


そこでの

尺度は

とても

社会的で

相場的

そうなのかと

おとあくびを

したいけれども。


相場が

あと相場なら。


わたしは

できません。

そう

言わなければいけない。


なるほどね。



何も聞いてないよ。

わかってないのに。

わかるような

そんな

口調は

何も聞いてないよ。

わたしは

そこに

いりくんでみようか。


損得勘定は

大義でしょうね。


たいせつさの前に

出てくる

大義名分の

誇張の定義。


またしても

わたしは

社会の中に

いることの

意味を理解する。


わたしでありたいから

わたしはここにいる。

たぶん

社会の枠から出たら

わたしでは

なくなるからだろう。


わたしでありたいから

わたしであろうとする。


それは


そこに

わたしという

定義を

わたしが

造るからである。

ならば


わかるような

わからないような。

そんな

顔になる。


だからこそ。


何も聞いてないよ。

囁くのは誰。

草原の中

町中のどこか。

囁くのは

誰。

何も聞いてないよ。

外へは出られるの。

勘違いではないの。

尊厳の中で。

一度

瞬きをする。

その感情は

そこはかとなく

卑屈に感じる。


そういう

わたしは

まだ

ここにいようとする。


呼吸を

他でしながら。



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