きらきらした春を乗り越えよう
今日は年度終わり、明日が年度初め。
春になれば、冬の寒い時期よりも、うつはよくなる傾向にあるけれど、新入社員、学生などのきらきらした姿をみたり、ニュースでみたりして、しんどくなることもあるんじゃないかなと思います。
「病気になるとは思わなかった」
「こんなはずじゃなかった」
「自分はふつうの道から外れてしまった」
「なんで自分だけがこんな目にあうのだろうか」
いつも私が思っていることは、病気は治らないとあきらめないでほしい、ということです。誰しもが治るポテンシャルをお持ちです。
私は、うつ病や双極性障害から復職した患者さんを100名以上はみてきました。いろんな回復の道をたどるわけですが、みなさんに共通していることは、しっかりと治せば、最初にお会いしたときと復職したときは別人のようになる、ということ。
最初にお会いしたときには、不安と焦りでおろおろしていた方が、復職間近まで回復すると、それはもう私なんかよりはるかに仕事のできるビジネスマンの姿に戻っている。
最初にお会いしたときには、コミュニケーションをとることさえしんどそうだったのに、復職間近まで回復すると、他の方と楽しそうに、しかも自ら話しかけて雑談を楽しむことができる。
最初にお会いしたときには、もう自分には自信がない、仕事なんて辞めたいと話していたのに、しっかりと自分の病気のことを学んで、自分にもできることがあるから戻ってみると話せるようになる。
そんな方が、たくさんたくさんいます。
今は暗い中にいるような気がしていても、あきらめずにしっかり治せば、また道が開けてきます。
私だって、同じ。
10年以上前、死にたかったあの日を超えて、今、それなりに何とかやっています。特別な力はもっていない、そのへんにいるごくごくふつうの人間です。こんな私でもやっていけるのだから、みなさんも大丈夫。
もし、外に出られそうであれば、少し日を浴びてみてくださいね。
短いですが、今日はこのあたりで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。