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夜の自転車のライトが嫌いだと彼女は言う。 なぜかと理由を聞いてみたが、眩しくて失明しそう…
夜の砂浜を裸足で歩く。 砂浜に限らず裸足で外を……家の中すらも歩くのは危ないと教えられて…
目の前で白いフードを被った人物が妙なことを話す。 例えば、夜の色を誰かが塗り替えたとしよ…
天候は良好。 旅立つには絶好の日。 それは間違いない、間違いのないことだ。 問題は両親に…
夜盗。 古くは夜に家の中に忍び入りモノを盗む者のことをそう呼んでいた。 そういう者達は今…
宇宙散策に行こう 彼女は急にそう言って、僕を街灯に照らされる摩天楼がいくつもそびえたつ街…
ひどい風の音がして、彼女は目を覚ました。 枕もとの電子時計のライトを付けて確認すると午前四時だった。 起床するには早すぎる時間に彼女は落胆し、再度布団にもぐりこむ。 しかし風が窓に当たる音や、家の周りの木々があおられる音に耐え切れず、彼女はしぶしぶ布団から這い出てきた。 カーテンを開けて外を見ても、まだ闇が広がっているばかりで太陽の光などはなかった。 電気を付けようと壁のスイッチに手をかけたが、国の方針で午後十時から午前六時まで電気の供給が断たれていることを思い出す
あぁ、寒い。 どうしてこんなに寒いところに人間は住もうと、というより住めると思ったのだろ…