マガジンのカバー画像

こはだセレクション

157
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

富井化する私 サントリーホールで感じた老い

富井化する私 サントリーホールで感じた老い

嘆かわしいことだが、40の坂を越えても不惑どころか惑いっぱなしのこの私。同い年の芸能人は岡田准一、ディーン・フジオカ、高橋一生、星野源らである。

まあ上を向いたらキリがない。そんなスーパースターでなくても、せめて「美味しんぼ」の谷村部長くらいのスマートさやインテリジェンスがほしかったが、今の私をカテゴライズすると、脂ぎった小泉局長でも「ワイルドだろう?」の中松警部でもなく、富井副部長が一番適切な

もっとみる
粋の浩三〜レジェンドクラオタにクラシックコンサートの正しい聴き方を学ぶ

粋の浩三〜レジェンドクラオタにクラシックコンサートの正しい聴き方を学ぶ

今回は趣向を変えて番外編です。

私が「レジェンドクラオタ」として尊敬している吉山浩三氏に、「クラシックコンサートの正しい聴き方」をインタビューしてみました。皆様の参考になれば幸いです。

こはだ「今日はわざわざ貴重なお時間をとってくださりありがとうございます」

吉山「他ならぬこはださんの頼みなら全然構いませんよ。クラシックコンサートの話をすればいいの?」

こはだ「そうですね。最近はコンサート

もっとみる
クラシック談義に懐疑的な私

クラシック談義に懐疑的な私

私はブログで好き勝手にコンサートの感想を書いてるせいか、結構「クセの強い人」と思われがちなところがあるが、実際会ってみるといたって「気の弱い人(気を遣う人)」であるとわかってもらえると思う。

HSP(繊細さん)だから当たり前なのだが、「佐渡裕のコンサート行ったら鼻息がうるさくてひどかったですよー」くらいは事実なので言うが、「佐渡裕なんて聴くに値しないですよ!」とは言わない。

他のクラオタさんと

もっとみる
純文学の水先案内人、福田和也さんを悼む

純文学の水先案内人、福田和也さんを悼む

文芸評論家の福田和也さんが亡くなった。

以前「私に影響を与えた有名人」というリストをXでポストしたときに福田さんの名前を挙げたら、「意外ですね」と言われたことがある。

私は保守の論客としての福田さんを支持していたわけではなく、読書の幅を広げてくれたことに格別の恩義を感じているのだった。

そのきっかけはこちらである。

2000年3月に刊行されたときはずいぶん話題になった。

というのも、現役

もっとみる
中途障害を負うということ〜高山善廣さんの勇姿を見て

中途障害を負うということ〜高山善廣さんの勇姿を見て

Xで高山善廣さんの興行が話題になっていたので、Abemaの無料配信で見た。

9月3日に後楽園ホールで行われた「TAKAYAMANIA  EMPIRE  3」である。

高山さんは7年4か月前の試合で頸髄完全損傷になり、首から下が不随になってしまった。公の場に姿を現わすのはそのとき以来らしい。

7年も姿を見せていなかったとは思わなかった。
私は高山さんの闘病姿をテレビで見たような気がしていたのだ

もっとみる